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【SPEED TEST】光コラボユーザーのWi-Fi環境は?直近のデータを分析

2015-07-27 18:15:04
 今年の2月にNTT東西が開始した「光コラボレーションモデル」。NTT東西が持つ光アクセス回線を様々なサービス提供事業者に卸提供するもので、これを受けて多くの事業者が新たに光回線サービスを開始した。今回は、スマホ向けの速度測定アプリRBB SPEED TESTのデータから、そうした光コラボサービスを契約しているユーザーのWi-Fi測定について分析してみた。

 今回参照したデータは、2015年4月~6月末のWi-Fi接続による測定データ。測定時に、契約している回線プランとして光コラボサービスが選ばれているものを抽出した。該当データの件数は、3ヵ月で35,794件。全体の通信速度は、下り平均57.98Mbps、上り平均64.77Mbpsとなっている。OS別の内訳は、iOSが25,070件で下り平均60.00Mbps、上り平均67.28Mbps。Androidが10,724件で下り平均53.26Mbps、上り平均58.92Mbps。iOSが下りで7Mbps近く、上りで9Mbps近くも速い結果となった。

■「SoftBank光」が下り最速に iOSで強み

 次に主要なサービスごとにみていきたい。

 全体でみた時、下りの平均速度がもっとも速かったのは「SoftBank光」で、下り平均65.58Mbps(上りは68.44Mbps)だった。次点が「ドコモ光」の61.31Mbps(上り71.06Mbps)、3位が「ぷらら光」の61.05Mbps(上り80.04Mbps)と続く。上位3つが下り平均で60Mbpsを超えていた。4位以下は、「@nifty光」(50.45Mbps)、「ビッグローブ光」(50.24Mbps)、「So-net光」(49.76Mbps)、「OCN光」(49.11Mbps)、「U-NEXT光」(46.85Mbps)、「IIJmioひかり」(42.56Mbps)となっている。なお、全体の測定数が100件に満たないサービスは今回の集計から除外した。

 OS別でみると、iOSについては全体と変わらず、「SoftBank光」(67.13Mbps)、「ドコモ光」(63.98Mbps)、「ぷらら光」(62.32Mbps)といった順番に。Androidでは「@nifty光」が67.4Mbpsと突出した数値で1位となり、「ぷらら光」(57.43Mbps)、「ドコモ光」(56.86Mbps)と続いた。

 測定件数については、「ドコモ光」が12,400件、「SoftBank光」が9,165件、「OCN光」が6,139件と上位3つの測定数が非常に多く、少なくともRBB SPEED TESTユーザーの中では高いシェアを有しているようだ。ほとんどのサービスでiOSの測定数がAndroidを上回っており、特に「SoftBank光」についてはiOSが7,954件、Androidが1,211件と大きな差がついている。逆に、「IIJmioひかり」のみは、iOSが659件、Androidが826件と、Androidの測定数が上回る結果となった。

 ここ数年でLTE回線の速度はかなり向上しているが、パケット利用制限の問題もあり、自宅では主にWi-Fi接続を利用している人も多いだろう。自宅固定回線の新たな選択肢として登場した光コラボサービスについて、今後も注目していきたい。
白石 雄太

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