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【Maker Faire Tokyo】調理にも健康管理にも使える! IoTの意外な活用法

2015-08-04 20:14:15
 IoT関係で特に注目したいのは、意外なところでの活用法だ。たとえば料理の世界でもIoTが活躍する。「Maker Faire Tokyo 2015」に登場した、ごったがえしの「五感王」は、ABC朝日放送主催の「ABCハッカソン」で優秀賞を受賞した、味の変わる魔法のスプーンだ。

 マウスピース型デバイスを口にくわえて、舌に電気刺激を与えることで味覚が変化するという、まさに目からウロコのアイデア。さらに最新バージョンでは、この装置にマイクロブロアーを付けて、香りも送れるようにする計画だ。たとえば甘い香りと、酸っぱい刺激が組み合わさると、人の脳は甘酸っぱく感じる。このように香りの要素も重要だという。

 GRILLERは、バーベキューで約2.5kgの肉塊を焼く究極マシーンを目指して開発された調理装置だ。昨年のハッカソン「CAMP HACK DAY 2014」で日産賞を受賞した優れモノで、Edisonでモータの回転数を制御しながら肉をうまく焼き上げられる。

 肉の表面と内部の温度をセンサーで監視し、最適な焼き具合になると、スマートフォンに調理終了の通知が飛ぶ仕組みだ。将来的には、クラウド上に焼き条件をレシピとして保存し、いつでもダウンロードして設定できるようにしたいとのこと。

 ウェアラブル関係では、健康を管理できるベルト「健康管理するIoTベルト“おなかのげんじつ”」がおもしろかった。これはベルトを付けたときに、ウェストを測定したり、お腹の張り具合を測定できるIoT機器で、奈良先端科学技術大学院大学のWAISTON Chobit Healthcareチームが開発したもの。オムロンの「第一回KOTO CHALLENGE AWARD」で最優秀賞を受賞している。

 測定データはスマートフォンの専用アプリで記録してグラフ化できる。ベルトを締める回転部にエンコーダーが付いており、その回転によってウェストを計測。また圧力センサーで腹まわりの微妙な変化もセンシング。肥満に注意したい人に役立つデバイスだ。

 身に着けるという点では、いろいろな時計も紹介されていた。Ginger Design Studioは、3Dプリンタを利用して自由に外観をデザインできる腕時計「Starter Watch」を出展。デザインにあたり、独自の設計ツールをWeb上で提供している。

 「八角形をベースに形状を変形させる」「三角・四角や丸などの図形を円筒に配置する」「正方形ブロックを組み合わせ、中を埋めていくドット絵のようにする」という3つのデザインパターンを選択できる。実際の造形には、DMM.makeのプリントサービスを利用し、約2週間後にユーザーの手元にプリントしたパーツ類や、ムーブメント、針、バンド一式が届く。それをユーザーがドライバーで組み立てれば、オリジナルの時計が完成する。

 また番外編として、来場者が製作したLED電子時計もあった。これはドローンを展示していた魔法の大鍋が、一昨年のイベントで販売したもの。そのプリント基板をベースに、LEDやICチップなど、すべてのパーツ類を調達し、ソフトウェアも自分で組んだそうだ。

 基板はリアルタイムクロックで動作し、円周上に配置されたLEDが一秒ごとに点灯しながら移動する。バッテリーを付ければ設定のバックアップも行えるため、電源を切っても時間が保たれるという。
井上猛雄

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