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マイネオ、ドコモ&auプラン対応の新マルチキャリア端末を発表……au VoLTE対応SIMカードも

2015-10-06 17:37:21
 ケイ・オプティコムは6日、同社の携帯電話サービス「mineo(マイネオ)」において、今年9月からスタートしたドコモのプラン、先行するauのプランと両方で利用できる新しいマルチキャリア端末、およびau VoLTE対応SIMの提供に関する記者発表会を行った。

 今回発表された端末は、富士通製のスマートフォン「arrows M02」、ならびに富士通製のauプラン用モバイルWi-Fiルーター「SI-LA(SILA01)」、国内・海外で使えるNEC製ドコモプラン用のモバイルWi-Fiルーター「Aterm(MR04LN)」。発売は11月19日を予定している。

 「arrows M02」は、SIMを差し替えることでauとドコモ、それぞれのLTEネットワーク回線、およびVoLTEが利用できるSIMフリースマホ。端末のスペックはAndroid 5.1を搭載。対応周波数帯域はドコモが2GHz/1.7GHz/800MHz、auが2GHz/800MHz。本体には5.0インチ(1280×720画素)の有機ELディスプレイを搭載するほか、独自の省電力技術により2,330mAhのバッテリーで約3日間の持続時間を実現した。

 おサイフケータイや防水・防塵設計など国産スマホならではの仕様をカバー。落下に強い耐衝撃性能も備えた。ワンセグ機能は搭載しない。メインカメラの有効画素数は約810万。カラーバリエーションは、ブラック/ホワイト/ピンクの3色。同時発表の各キャリア専用Wi-Fiルーターと合わせて、販売料金については11月上旬に発表を予定しているが、「お手頃感のある価格水準」が想定されているという。発売に合わせて先行予約キャンペーンも実施する予定。

 また新端末は発売前からグランフロント大阪にあるmineoのアンテナショップに10月下旬から展示し、体験できるようになる。大阪マラソン2015 EXPO会場に期間限定でオープンする「mineoアンテナショップ2号店」での出展も計画されている。

 au VoLTE対応SIMは、今回同社が発表した「arrows M02」のほか、auが15年夏モデルとして発表したVoLTE対応端末・SIMロック解除可能端末の10機種をベースに、SIMロック解除を行うことで利用できる。提供開始は11月19日。すでにmineoのauプランを利用しているユーザーで、VoLTEサービスに移行したい場合は2,000円の追加料金でSIMカードの交換が可能だ。

 auが2014年冬モデルとして発表したURBANO V01、isai VL LGV31、15年春モデルのBASIO、AQUOS SERIE mini SHV31、INFOBAR A03については、mineoの新サービス対応外となるので注意が必要だ。

 なお、ドコモやソフトバンクのキャリア端末をSIMロック解除して、mineoのau VoLTE対応SIMが使えるようになるのかという点については、ケイ・オプティコムでは、まだ検証ができていないという。

 また、mineoのSIMカードのプランが現在iPhone/iPadなどiOS端末で動作する状況について確認報告も行われた。調査の結果によれば、au版のiPhone 5s/5c、iPad mini 4については動作条件が付いてしまうが、この条件以外のiOS 9を搭載するiPhone/iPadについては概ね利用できることが確認されたという。

 キャリアモデルの端末については、ソフトバンクのAndroid端末についても2015年5月以降に発売され、SIMロックが解除されていればmineoのドコモプランが利用できる。iPhone/iPadはSIMロックを解除することによりドコモプラン、auプランともに利用可能だ。

 本日開催された記者発表会にはケイ・オプティコムの津田和佳氏が登壇。9月にはじまったmineoのマルチキャリアサービスが好調に推移し、1か月で約3万件の契約増を達成。総契約数が10月4日時点で12万件に達したことを伝えた。

 ドコモプランはスタートからひと月で約2万件増。特に開始初日には5千件の申し込みがあったという。「競合他社の多いドコモネットワークのMVNOとして当社は新規参入だが、まずまずのスタートダッシュが切れた」(津田氏)と自己評価した。なおauのプランもiPhone 6s/6s plusが利用可能になったことで再び伸び始めているという。月額基本料金、1GBコース相当800円が最大2年半無料になる「mineo史上最大のキャンペーン」も10月31日まで続くことから、その間の成長にも津田氏は期待を寄せる。

 同じく9月1日に導入した新サービスの「複数回線割」は、導入後に複数回線ユーザー率が13%から29%に跳ね上がっている。津田氏は「当社のサービスに一定の評価が集まったからだろう」としながら、今後も家族での利用が進むことを期待したいとコメントしている。

 「パケットギフト」のサービスについても約1か月間のパケットギフトの総流通容量が1.4TBに到達。「無駄なく使っていただけるよう、ギフトが活性化する仕組みもつくりたい」と津田氏は今後の成長に向けた意気込みを示している。

 今回の記者発表会には、富士通から公共営業本部 エネルギー統括営業部 統括部長の甫立和也氏もゲストスピーカーとして登壇した。発売される「arrows M02」について、「従来の一般的なMVNO端末のイメージである、安いけれども問題ありというイメージを完全に払拭したい。これまでに培ってきた、arrowsブランドの名にふさわしい、最新スペックと納得の行く性能を、求めやすい価格で提供していく。皆さんの期待に十分応えられると確信している」と述べた。

 またmineo限定カラーとして加わるピンクについては、「今後MVNOが普及時期に入ると、流行に敏感な女性の方や、お得なサービスに感度の高い主婦の方に求めやすい端末になるだろう。これからは個人がライフスタイルに合わせた回線を選ぶ時代。mineoはそのなかでもトップ集団に位置づけられるだろう。富士通はこれからもケイ・オプティコムと連携しながら、ユーザー本位の端末とサービスを提供していく」とした。

 記者発表終了後に記者からの質問に答えた津田氏は、「mineo史上最大のキャンペーン」終了後にユーザーが離脱する見通しについて、「正直に言って半年経ってみないとわからない」としながらも「au基盤のMVNOとしてスタートしてから1年間の縛り期間を設けたが、1年後の離脱率は思ったほど多くなかった。今回もその時と同じで、離脱率は1割にも到達しないとみている。複数回線を申し込んでいただいている方もいるので、そういう方は一つにまとめられる可能性はある。今後の動きを注視したい」とコメントした。

 また総務省において立ち上がる携帯電話料金の引き下げ策を検討するタスクフォースについてコメントを求められた津田氏は、「ユーザーの皆様は料金値下げを望まれているだろうが、なかなか大手キャリアがこれを受けてすぐに対応するのかといえば違和感がある。また私たちのようなMVNOにとっては、もしキャリアが料金の引き下げを実行してきて、料金が肩を並べてくるとすれば脅威だ。ただ、MVNO市場をもっと世間の皆様にわかりやすく伝えていただける機会になればありがたいとも思う。もし当方から要望できることがあるとすれば、キャリアメールの開放や接続料の引き下げを検討していただきたいと思う」と答えた。
山本 敦

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