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【はじめての格安スマホ】中古&新品端末とのコンビで格安スマホがつくれる「ゲオスマホ」

2015-11-20 07:00:04
 いま話題の格安スマートフォンの魅力や使い方をわかりやすく紹介する連載「はじめての格安スマホ」の第4回では、全国の店舗で中古携帯電話を取り扱うゲオモバイルの格安スマホサービスの特徴に迫る。

 レンタルビデオや中古ゲームの販売等を全国展開するチェーンストアの「GEO(ゲオ)」が、中古携帯電話の買い取り・販売を始めたのは2009年。当時は携帯電話の販売専門ショップ、ゲオコミュニケーションズとしてスタートしたが、今年の4月2日にはゲオホールディングスとNTTコミュニケーションズの業務提携により、新たなスマートフォンサービス「ゲオスマホ」を立ち上げ。総合モバイルショップ「ゲオモバイル」を本格スタートさせた。

■スマホの販売に力を入れる「ゲオモバイル」

 ゲオモバイルは全国のゲオ店舗のなかでも、とりわけスマホやタブレットなどモバイル端末の販売と買い取りに力を入れている専門店であり、現在全国で52店舗に広がっている。ゲーム機やゲームソフトの販売と買い取りに注力してきたゲオが携帯電話にもビジネスを広げてきた背景には、スマホがゲーム機としても魅力的な機能を備え、ショップを訪れるユーザーからのニーズも高かったことから、その親和性を活かして都市型の店舗を中心に販売を始めたことがきっかけだったという。

 現在は今回の取材を行ったゲオ池袋北口店のほか、ゲオアキバ店、ゲオモバイル渋谷センター街店をはじめ、常時1,000台以上のスマホ・タブレットやガラケーの中古端末を幅広く取り揃える旗艦店のほか、全国の都市部や沖縄、北海道にもショップの裾野が広がる。

 中古携帯端末については全国の店舗で買い取り、ゲオモバイルの各店舗へ振り分けるかたちで商品を拡充している。国内キャリア製の中古端末は基本的にSIMロックがかかっている状態で販売。なかにはグローバルモデルのSIMフリー端末も扱いがある。さらに中古端末だけでなく、ASUSの「ZenFone 2」などSIMロックフリー端末の新品も扱うほか、iPhoneなど人気端末は一部大手キャリアの販売代行も行っている。

■訪日外国人の利用も多く、免税対応も

 中古携帯電話は購入時に身分証明書が要らないため、海外からの旅行者が店舗を訪ねることも多いという。そのため同社では都市部を中心に免税サービス店舗の拡大にも力を入れている。ゲオモバイルの一部店舗で取り扱う、IIJが提供する「Japan Travel SIM」など訪日外国人向けプリペイド型SIMカードも人気だ。

 またゲオの都市型ショップの中で深夜も営業している店舗なら、中古端末であれば夜中にも購入ができるため、不意に携帯電話が故障したり紛失した購入客が駆け込んでくるケースも少なくないそうだ。なお現在のところは、まだWebサイトでの中古携帯端末の販売は行っていないが、今後の対応に向けて検討を進めているという。

 ゲオモバイルのショップを訪れる客層は男女比のバランスが取れており、女性客も多いそうだ。最近の傾向としては格安SIMに関心があり、上手に毎月の通信費を節約したいという個人からファミリー層の購入者が増えつつあるという。端末の買い換えサイクルも年々早くなってきているため、端末の買い取り部門も活況を呈している。

■SIMカードはOCNとの連携を強化

 ゲオでは2014年の4月から全国の店舗で格安SIMカードの取り扱いをスタートした。今年4月にNTTコミュニケーションズとの業務提携を発表後からは、OCNとのコラボによる独自のモバイル通信サービス「ゲオ×OCN SIM」にも注力。全国の1,000店舗を超えるゲオのショップで販売している。

 「ゲオ×OCN SIM」は、NTT Comのスマホ・タブレット向けLTE対応モバイル通信サービス「OCN モバイルONE」をベースにしており、音声通話付きカードとデータ通信専用カードの2種類を用意。最も安価なプランは、1日・110MBまで利用できるデータ通信専用カードが900円(税別)。基本料金やサービスの内容についてはベースになるOCNのものと一緒だが、ゲオの商品の特長は、全国のショップで使えるビデオレンタル無料券が月2本分(準新作・旧作が対象)付いてくるところだ。

 なおゲオではスマホと「ゲオ×OCN SIM」がセットになった「ゲオスマホ」も、新品・中古の端末セットで用意している。ゲオスマホならではのサービスとしては、ショップで使えるクーポンや在庫検索などが利用できる「ゲオ」アプリや、「宅配レンタル」「2nd STREET」などのアプリがプリインストールされた状態で使えるようになる。先に触れたビデオレンタル無料券についても「ゲオ」アプリ経由で提供される。

■SIMカードの即日開通も可能

 ゲオモバイルでは店舗によって、「ゲオ×OCN SIM」のほかのメーカーが展開する格安SIMカードも取り扱っているが、即日開通に対応できるのは「ゲオ×OCN SIM」(ゲオモバイル10店舗)、「UQ mobile」(ゲオモバイル9店舗)の2種。即日開通を取り扱うショップは、ゲオ池袋北口店をはじめ全国のゲオモバイルの専用カウンターとなる。

 現在利用中の携帯電話番号からのMNP乗り換えについても、事前にキャリアから予約番号を取得する必要はあるが、ゲオモバイルで即日開通を受け付けているショップで取り扱っている。手続きが可能な時間は10時から18時30分まで。専任スタッフが対面形式で開通のサポートをしてくれるのがリアルショップならではの特徴だ。

 ちなみにゲオモバイルでは、はじめて格安スマホを利用するユーザーのために有料の「スマホ設定サービス」も提供している。アドレス帳移行、スマホアカウント設定、メール設定、アプリ設定など各12項目の設定をスタッフが代行してくれるというサービスで、各設定項目のプラン料金は一律1,000円(税別)。3項目まとめての申込みなら500円引きになる。こちらのサービスは即日開通に関係なく申し込めるので、全国のゲオモバイルで受け付けている。

■端末の購入方法・解約条件は?

 ゲオモバイルでの端末購入はリアルショップの店頭のみになるが、現金、クレジットカードのどちらでも購入が可能。クレジットカードで購入する場合は支払い方法が一括と分割払から選べる。音声通話SIMカードを利用開始月から6ヶ月目以内に解約した場合は8,000円の解約違約金が発生。データ通信専用カードの場合は不要という。

 中古端末の買い取りサービスも行っているところがゲオモバイルの大きな特徴だ。同社のスタッフによれば「外箱が無くてもなるべく良い買い取り価格が提示できる。また本体はどんなにボロボロでも100円以上の値を付ける」ところが強みだという。

 キャリアが販売する携帯電話については、端末ごとに固有の番号を割り当てて管理しながら、不正な契約や不正に取得された端末が中古市場に出回らないよう「ネットワーク利用制限」と呼ばれる不正利用対策が図られている。

 制限の判定は「○」「△」「×」で格付けされているが、ゲオモバイルでは「△」が付く端末でも買い取りの対象としている。販売時には「△」の端末については“赤ロム保証”を付けて、購入後に万一、赤ロム(ネットワーク制限が「×」)になってしまったら端末を交換できるサービスも提供している。

 中古端末の圧倒的に豊富な品揃えと、一部新品からも端末が選べて、格安SIMカードを組み合わせながらユーザーが「格安スマホを自由につくれる」ことが特徴だ。中古端末は30日間の動作保証付。故障した端末の修理・交換などをふくむユーザー保証の体系はまだ構築途中だが、一部の店舗では先行実施されているテストパターンを組み合わせて、今後ゲオモバイル共通の充実したサービスを提供していく予定だという。

 ゲオでは全店規模でより接客品質を向上させながら、他の格安スマホサービスとの差別化をめざす。ゲオスマホには新品端末に、豊富な中古端末のバラエティが揃っているので、今後は店頭スタッフによるサポート体制や保証サービスをさらに充実させながら、「格安スマホが買える都市生活者に身近なショップ」の存在感をどれほど強く打ちせるかが課題になっていくだろう。
山本 敦

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