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iPhoneで格安SIMを使う!SIMロック解除をやってみた

2016-04-14 17:32:37
 携帯電話をスマホに変えてから、毎月の電話代がとても高く感じられていないだろうか。スマホが便利なのは身に染みて分かるけれど、月々の通信費用をもっと安く抑えたいという声も多いはずだ。前回の基礎知識編に続いて、いま最も人気のスマホ、iPhoneを格安SIMカードで使う方法を検証する。今回は「実践編」として、iPhone 6sのSIMロックを解除してみた。

■ソフトバンクの「iPhone 6s」でSIMロック解除をやってみた

 3月末に発売されたiPhoneの新機種「iPhone SE」は、格安SIMカードへの注目が高まっているためか、SIMロックフリー端末の売れ行きも好調なようだ。でも、恐らくまだ大半の方々はiPhoneをドコモ、au、ソフトバンクの3大通信キャリアで買って使っているのではないだろうか。そもそもスマホは電話番号情報を登録したSIMカードを装着することで、データ通信や音声通話が行えるようになるものだが、通信キャリアで販売されているスマホは、そのキャリアの提供するSIMカードでしか使えないようにSIMロックがかけられている。これを解除することで、他キャリアのSIMカードや、MVNO(仮想移動体通信事業者)が提供する格安SIMカードを装着して使えるようになる。国内キャリアは昨年の5月に総務省による「SIMロック解除の義務化」に関するガイドラインが施行されてから、その後に発売した端末について、購入日から6ヶ月が経過している端末は、ユーザーからSIMロック解除の希望があればこれを受け付けている。

 SIMロックがかけられているiPhoneの場合でも、ドコモの通信回線を借りてサービスを提供しているMVNOの格安SIMカードであれば、APN設定を行うとドコモのiPhoneに装着して使える場合がある。au回線による通信サービスを提供しているmineo(マイネオ)やUQモバイルの場合も、VoLTE対応のSIMカードであればau VoLTEに対応するiPhone 6/6s Plus以降の機種に装着して使えるようだ。

 ソフトバンクの場合は、ソフトバンクの回線を利用しているMVNOがまだ存在しないため、格安SIMカードを使いたいのであれば、いずれにせよSIMロックの解除は必要だ。今回はソフトバンクが2015年5月以降に発売した、SIMロックの解除が可能な「iPhone 6s」のSIMロック解除を実際に試してみた。

 なお、SIMロックを解除した後に、MVNOのSIMカードを利用して発生したトラブルについては、キャリアによるサポートの範囲外となるので、読者の皆様が試される場合は十分に注意してほしい。MVNOのサービスに変更すると、なかには通話・通信速度の品質に変化が生じたり、テザリングが使えなくなるというケースもあるようだ。またキャリアのサービスを解約して乗り換えた場合、キャリアメールや修理サポートも使えなくなる。SIMロックの解除を行う前には万一に備えてiPhoneにあるデータのバックアップも取っておこう。

■意外に簡単なSIMロック解除の手順

 ソフトバンクの場合はショップ店頭での窓口受付けのほか、ロックを解除したいスマホ、あるいはパソコンを使ってオンラインからも申し込める。

 SIMロック解除にかかる費用は店頭窓口の場合は3,000円(税別)。オンラインで手続きすれば無料だ。基本的に手続きを行ったその場でロック解除が行われる。なお、ソフトバンクの場合は解約後も、「解約日から3か月以内」であればSIMロック解除を受付ける。オンラインの「My SoftBank」では利用明細が確認できるサービスを約1ヶ月ほど旧ユーザーのために開放しているので、この期間内であればPCを使って無料でSIMロック解除ができてしまう。

 今回はオンラインのMy SoftBankからSIMロック解除の手続きを行った。まず、SIMロックを解除したいiPhone 6sからMy SoftBankのフォームにアクセス。パスワードなどを入力してログインすると、ロック解除の画面がすぐに表示される。

 すると15ケタの端末製造番号(IMEI番号)を求められるので、iPhoneの「設定」>「情報」から調べてコピー、フォームに入力し、機種名を確認してから「解除手続きをする」と記載されたアイコンをタップすれば、手続きはあっけないほど簡単に完了する。

■格安SIMカードを設定してみる

 SIMロック解除の手続きそのものはこれで終了だ。もちろん、このままソフトバンクの回線を契約したまま使う分にはとりたてて変化はないが、今回のテーマはSIMロックを解除したiPhoneで格安SIMカードを使ってみることなので、続いて用意したフリーテルのSIMカードを装着して、データ通信ができるか試してみる。

 iPhone 6sの本体側面にあるSIMトレイからSIMカードを取り出して、フリーテルのカードに差し替える。ちなみにカードのサイズはNano SIMだ。iPhoneの場合は本体パッケージに付属するSIMピンでトレイを開ける。

 iPhone 6sを起動するとApple IDによるアクティベートの画面が表示されるので、Apple IDとパスワードを入力。「データ通信を起動できなかった」というエラー表示が出るので、iPhoneの「設定」>「一般」>「リセット」から、「ネットワーク設定をリセット」を選ぶ。

 その後、iPhoneをWi-Fiネットワークに接続して、ブラウザアプリからフリーテルのホームページに公開されている構成プロファイルをダウンロード。パスコードなど手順に従って入力してインストールを完了すれば、画面左上の回線表示が「docomo LTE」になっているはずだ。

 MVNOなどの格安SIMカードを活用すれば、毎月のデータ通信費用は節約できそうだ。ただし音声通話については使う頻度によってはキャリアのプランがお得になる場合もある。またキャリアの手厚いサポートがなくなってしまっても本当に大丈夫なのかも含めて、MVNOに乗り換えるメリットを慎重に吟味してから行動に移ることをおすすめする。
山本 敦

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