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ICT普及、先進国が120年以上かかった状況にアフリカ15年・東南アジア11年で追いつく

2016-05-27 13:45:06
 ベルによる「電話の発明・特許取得」が1876年。それから120年以上後の1998年に、先進国では1人当たり1台の「ICT装備量」に、ようやく到達した。「ICT装備量」とは、パソコン・携帯電話・スマホなどの端末を、装備としてカウントした数値だ。

 1998年当時、ASEAN(東南アジア)、BRICS(ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカ)、アフリカ、移行経済圏(ロシア以外の東欧諸国)における「ICT装備量」はゼロに近く、先進国(OECD加盟国など)に大きく遅れをとっていた。しかし、その後、これらの地域でもICTが急速に普及し、先進国の水準に、アフリカでも15年で到達したことが、情報通信総合研究所の分析で明らかとなった。

 情報通信総合研究所では、篠崎彰彦・九州大学教授監修のもと、グローバルICTインディケーターを作成・分析。最新データによると、1998年の水準(1人1装備の水準)に、移行経済圏で9年、ASEAN・BRICsで11年、アフリカで15年ほどで到達したとみられるとのこと。この分析によると、アフリカは1998年時点で、1人当たりICT装備量はほぼ「0」だが、2014年時点では「0.99」にまで上昇している。

 同様に、移行経済圏は2007年時点、ASEAN・BRICSは2009年時点で、1人当たり1台のICT装備量を突破している。

 現在(2014年速報値)は、先進国は2.58、移行経済は2.03となっており、両地域では1人2つ以上のICT端末を利用していることが分かる。現在、ASEANは1.65、BRICSは1.51、途上国・その他は1.39、アフリカは0.99となっており、「2014年のアフリカ=1998年の先進国」が同じ状況だという。先進国が120年以上でたどり着いた水準に、わずか15年でアフリカは到達したわけで、その速さは、携帯電話の普及によるものと推察される。アフリカの固定電話普及率は0.99のうち、たったの0.02だが、携帯電話は0.74を占めているという。

 なお、日本の1人当たりICT装備量は現在「2.918」。世界180カ国中の20位で、1人ほぼ3台のICT端末を装備していることがわかる。先進国平均をもはるかに上回っているが、この数値は今後もどんどん上昇していくことだろう。
赤坂薫

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