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格安スマホ「TONE」が大幅アップデート! 石田社長「最も安心してポケモンGOが遊べる環境」

2016-07-26 12:00:06
 格安スマホサービス「TONE(トーン)」は、昨年の11月に発売したSIMフリースマートフォン「TONE m15」を対象としたソフトウェアアップデートを実施する。ソフトウェアを最適化してバッテリーの駆動時間を1.5~2倍に拡大するなど、大幅な改善を図ったソフトウェア「バージョン2.0」の詳細について、25日に開催された記者会見の場でトーンモバイルの石田宏樹社長が説明を行った。

■買ってからも進化するトーンのスマホ

 トーンモバイルのm15は発売以来、月額1,000円で利用できる格安スマホとして人気を集めている。石田氏は人気の背景について「オプションも含めてサービスの契約形態が非常にシンプルなことが支持されている。現在人気の料金メニューは2年前からほとんど変わっていない。それでいてスマホやサービスは、お客様が購入以後も“進化する”ところがトーンモバイルの他にない特長。今回のソフトウェアアップデートでは大幅に使い勝手を良くしている」とした。

 最新ソフトウェア「TONE software 2.0」で強化されるポイントは多岐にわたる。その内容についてはいずれも、同社がトーンモバイルの端末購入者を対象に、独自に行ったアンケート調査の結果を受けて、ユーザーから「トーンを他人におすすめしたくない理由」として指摘した改善点に対してメスを入れたものだと石田氏は強調する。

 一つはバッテリーライフの改善だ。ソフトウェア更新を行うことで、現状の1.5~2倍にバッテリーの持ちがよくなるという。大幅な機能改善を実現できた理由は、「ネットワーク接続のファームウェアや、独自に提供しているアプリの最適化など複合的に見直しをかけたため」だという。「バッテリー性能の改善は通常キャリア側で対応するのが難しいものだが、トーンモバイルではハードからソフトまで一貫してデバイスとサービスを提供しているからこれが可能になる。エンジニアの頑張りを誇りに思う」と石田氏は説明を加えた。

 トーンモバイルのスマホは音声通話の基本がIP電話となり、090音声通話はオプションとして提供されている。最新のソフトウェアではIP電話の品質改善も図った。IP電話の場合、Wi-Fiの性能が着信の感度や通話時の音声品質を左右する場合があるが、今回同社ではLTE通信の優先モードや専用帯域の品質を改善することで、コンディションの悪いWi-Fiをつかんだり、IP網の混雑による影響を受けないようにアルゴリズムを調整することで、安定した音声通話を可能にしているという。

 IP電話に関連するもう一つのトピックスは「104検索」の機能追加だ。現在IP電話で104とダイアルすると、現在地点の近くにある飲食店や宿泊施設などが検索できるが、これに新しく「避難所」の項目が追加される。石田氏によればこれは震災についても対策が重要と考えたことから実装された新機能だという。

 また090音声通話のオプションについても、現在はMNPでトーンモバイルに転入すると050のIP電話と二つの番号を所有することになってしまうが、これをシンプルに管理できるよう、090番号の「電話」アプリと、IP電話の「050」アプリの連携性も高めた。IP電話アプリから090/050番号への着信・発信がともに確認できるようになり、履歴からコールバックする際にもどちらの番号でかけるかが選べるようになる。

 もう一つはトーンモバイルのスマホ専用アクセサリーが少ないことが不満点として多く寄せられていたことに対する回答だ。現在、オリジナルアプリの「One」から写真印刷の受付けサービスを実施しているが、これを発展させるかたちで、ユーザーが好きな写真やイラストを使って“世界にひとつだけのスマホケース”がつくれるサービスを提供する。対応端末はm15とm14。販売開始は8月8日からとなり、通常提供価格である3,600円(税別)を、9月30日まで2,900円(税別)に割り引くキャンペーンも実施される。購入したケースは申し込みから約1週間でユーザーに届けられる。

 石田氏は今回のアップデートを機に再び、トーンモバイルは買ってから進化していくスマホであることを強みとしてさらにアピールしていく考えを示した。m15にとどまらず旧機種についても順次最新バージョンの2.0にアップデートしていく計画もあるという。

 またソフトウェアやクラウドで対応できるサービス改善について引き続き積極的に対応しながら、m15以前の機種利用者にハードウェア的なメリットを提供するために、m15への機種変更を促進するキャンペーンも打つ。具体的にはトーンモバイルの旧機種からm15に買い替える際には計6,000円を毎月の基本料金から還元するというものだ。

 またサービスの内容については通信速度の改善や音声通話の“かけ放題”サービスについても石田氏は言及し、これらについては慎重にいろいろなデータを取りながら開発を進めていくとしながらも、その言葉からはそれぞれの進化を遠くない将来に実現しようとする自信と意気込みがうかがえた。また050番号によるIP通話についても石田氏は「当社は料金プランを作っていける立場にあるので、これもアップデートなどで実現したい」と述べた。

■トーンのスマホはポケモンGOにも最適

 話題を振りまく「ポケモンGO」へのトーンモバイルとしての対応についても紹介された。石田氏はトーンモバイルのスマホが「最も安心してポケモンGOを遊んでいただける環境を提供できる端末」だと強調する。その理由として、家族でトーンモバイルのスマホを利用するユーザー向けに提供する「TONEファミリー」の機能の充実を挙げる。石田氏は「お子様の歩きスマホ防止、危険なエリアに入らないための時御ディフェンス機能、あるいは歩数管理による熱中症対策」が有効と語る。またm15のバッテリー性能が向上することにより、m15が大人にとっても快適にゲームが遊べるスマホになるだろうとした。

 石田氏は「これらのサービスは、スマホやモバイルサービスの将来を見越して当社が仕込んできたものばかり。ARとリアルをつなぐアプリは今後続々と出てくるものと思うが、スマホキャリアは責任を持ってユーザーのために快適なプレイ環境を提供していくべき」と持論を説いた。また、今後もポケモンGO対策のためのアップデートも実施していくという。

 トーンモバイルは、今後2017年3月までに全国200店舗の出店実現を目指す。現在まで全国各地のTSUTAYAなどで29店舗を開設しているが、今後はさらに出店のペースを上げていくという。そのためには全国に広がるTSUTAYA店舗との連携が効果を発揮するはずと述べた。

 石田氏は「私たちの生活はインターネット誕生のBefore/Afterで大きく変わった。さらにスマホが登場したことで、実体のなかったインターネットがリアルと結び付いて色んな体験を生んだ。いま世界的にスマホで生活のすべてをまかなう『スマホオール』という考え方が浸透しつつある。よく海外の方々に日本のインフラは高度だが高価と指摘されることがあるが、例えば店舗での買い物時の決済などスマホオールの社会インフラがより広がる必要があると考えている。日本独自のやり方を考えながら押し進めていくことが大事。スマホを軸にしたサービスも抜本的な変化が求められている時代だが、トーンモバイルとして最も安心・安全なサービスをかたちにしていきたい。そのために、ハード・ネットワークを自社内で垂直統合できる環境を強みとして意識しながら、より丁寧な技術開発を重ねていきたい」と抱負を語った。
山本 敦

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