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フィリピン滞在時は通信速度に期待せず、のんびりと過ごすが吉

2017-02-14 13:26:22


 フィリピンに到着して数日が過ぎた。前回、フィリピン航空の機内Wi-Fiについてレポートしたが、今回は、何日か過ごしてみて分かったフィリピンの通信インフラ状況についてレポートする。

■はじめに

 その前に、フィリピンの方の国民性について、軽く触れておく。こちらの方は、日本人では考えられないほどにおおらかだ。日本人は、毎日時間に追われている。友人との待ち合わせはもちろん、特にビジネスの場において、遅刻は厳禁。アポイントの場面等では、約5分前程度に到着しておくのがベターだ。

 しかし、ここフィリピンは違う。待ち合わせ時間に家を出るというのは当たり前。パーティーの集合時間に人が集まることなど、まずない。幹事すら待ち合わせ時間に来ないことも多い。

 日本人にとって、時間というのは有限なもの。急ぐのが当然だが、フィリピンの方にとって、それは無限なものに感じる。ゆっくりと、急ぐことなく、のんびりと。渋滞に巻き込まれても、タクシーの運転手はノリノリで歌っている。自分が目先のことに対して、常に急いでいることが、なんだか馬鹿みたいに思えてくる。そんな国だ。

■フィリピンの通信キャリアは?

 フィリピンには、SmartとGlobeというキャリアが存在する。いずれのキャリアも大きく、街中にはそれらの看板が多数見られる。

 読者の方がフィリピンに行った際のためにご紹介しておくと、もしもSIMフリー携帯電話に現地SIMを挿したい場合、空港でSIMを購入することをおすすめする。なぜかと言えば、こちらのタクシーは日本人からかなり搾取をするからだ。到着次第、すぐに現地SIMを挿し、UBERを利用するのが賢明と言える。例えば、空港に停まっているタクシーを利用すると、空港からマカティと呼ばれる市街地に行くだけでも、1,500ペソ(約4,000円)というのもザラだ。日本の感覚で言えばそこまで高くないように感じられるかもしれないが、これは相場とかけ離れた金額。ちなみに、市街地までの料金は、UBERであれば一般タクシーの10分の1程度となる約160ペソ(約410円)であった。

■早速、空港でSIMを購入。やや怪しい看板だが安全

 Smartのカウンターが見当たらず、Globeはすぐに発見できたので、今回はGlobeをチョイスした。



 日本人なので、どうしても日本語に目がいってしまうのだが、なんだか怪しい日本語「プリペイドSIMおよび込める」との文字。英語を見れば万事解決だが、「Prepaid SIM and Load」(プリペイドカードの販売およびロードを行っているよ)ということだ。

 プリペイドSIM(音声通話付き)を購入すると、店の方が手慣れた様子でSIMを交換し、ロードまでしてくれる。作業を確認しているとAPNのダウンロードは特に必要なく、開通のための電話一本とシリアルコードの入力だけで終了。お金の受け渡しを含めて5分もかからない。この際、自身のSIM(日本で使用しているもの)を紛失されないよう注意が必要だ。

■気になる通信速度は・・・

 さて、早速通信速度を計測してみよう。・・・つながらない。そう、空港は人が多すぎて、計測すらできないほどにつながらない。少し離れると、ようやく計測できた。



 下りが1.71Mbps、上りが10.59Mbpsとの計測結果。動画などをストレスなく観るには少し苦しい結果だ。一応、LTE網は敷かれているのだが、日本ほどの通信速度は全く期待できない。このあたりも、国民性が反映されているのか、極めてのんびりとした印象。



 その後、市街地(マカティ地区)で計測をすると下り7.41Mbpsと、なかなかの速度が出たこともあったが、これは稀。特に通勤時間帯(朝/夕)はつながらないと考えたほうが良い。郷に入っては郷に従え、ということで、のんびりとつながるのを待つのが賢明だ。待ち合わせがあっても、相手は急いでいないし、仮にデータ通信がなかなかつながらず、UBERが呼べなくても、フィリピンはひどい交通渋滞なので「traffic jam」といえば、解決である。

■プリペイドSIMの容量がなくなった場合は?

 プリペイドSIMには500ペソ分のデータ通信が含まれている(通信容量の上限についての記載はない)が、比較的すぐになくなってしまう印象。上限に達した際は、追加でロードカードを購入する必要がある。

 その際は、付近にあるコンビニなどで簡単に入手が可能。



 何ペソ分の通信が必要かを伝えれば、レジの中から用意してくれるので、それを購入。

 あとは、「223」に電話し、ロードカード背面に記載のあるシリアルコード等を入力すれば、完了だ。

■ホテルのWi-Fiはどうか

 さて、そんな状況なのでもう分かっていることかもしれないが、ホテルのWi-Fiについても、全く期待できないと考えたほうが良い。

 フィリピンの通信インフラは、現状約9割がADSL。光回線はほぼ提供されていない。



 筆者はマカティにあるDusit Thaniというホテルに宿泊。



 こちらで何度かWi-Fiの速度を計測してみたが、上り/下りとも約2Mbpsまでというのが実状だった。

 もしもビジネスでフィリピンを訪れ、DropboxやEvernoteなどで普段仕事をされている場合は、事前に記録媒体に保存しておいたほうが良いだろう。

 冒頭にも記載したが、フィリピンの時間の流れ方はとても「のんびり」としている。日本人感覚で言えば、おそらくイライラすることもあるだろうが、そこはおおらかになってしまおう。2~3日もすればすぐに、それが快適になってしまうのが不思議。なんとも魅力的な国である。
Tsujimura

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