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満足度高め!エイサーの極薄2in1ノートPC「Spin 7」を実機レビュー

2017-03-01 09:15:27
 日本エイサー(acer)は、14型の2in1ノートPC「Spin7(SP714-51-F78U/F)」をリリースしている。同社といえば、廉価版モデルのイメージが強いと思うが、同商品は実勢価格が約20万円と、どちらかと言えばハイエンド。今回は実機を借りることができたので、同商品の特徴についてレビューしてみたい。

■外観の印象はスタイリッシュでエレガント



 まずは外観から見ていこう。液晶サイズは14インチ(フルHD、1,920×1,080)で持ち歩きにも便利なサイズ。全体はマットなブラックで、高級感がある。商品の訴求点として薄さが重視されていることもあってか、全体的に丸みはなく、フラットなつくりとなっている。



 ボディはアルミニウム製で、エレガントな印象。ブラックカラーということもあって、かなりスタイリッシュだ。ただ1つ、ほかのメーカーのマシンにもみられることなのだが、残念な点としてはボディ部分に指紋や皮脂が付きやすい。このあたりは神経質なユーザーは気にすることになるだろう。



 次に、薄さについては、同社史上最薄となる10.98 ミリとなっており、第一印象としてはかなり薄い。




それでいて、ディスプレイが360度回転し、用途に応じてノートPC、タブレット、ディスプレイ、テントの4つのモードに変形するようになっている。



さらに、この薄さながらUSB Type-C ポートを2つ搭載。これらは、最大5Gbpsの高速転送に対応し、うち1つは映像出力機能にも対応する。ほかに、ヘッドフォン/スピーカー・ジャックも1点搭載しているため、実用性に富んでいる印象だ。





 コンバーチブルタイプということで、ヒンジも気になるところだが、超薄型デザインを損なわず、かつ剛性が高い感触。モードを変更する際にも、スムーズな移行が可能で、引っ掛かりなどは一切なかった。

■重量はずっしりとした印象

 「Spin 7」の薄さについては先述したばかりだが、重量については正直なところややずっしりと重く感じる印象。約1.2キロということで、公称値はそこまでの重さではないように思うが、薄く、エレガントなマシンという印象があるからか、もっと軽いのではないかという想像が自身の中でなんとなくあり、それに相反して、ややずっしりとくるという感覚だ。

 実際に重量を計測してみたが、たしかに約1.2キロで、そこに問題はない。マシンの外観がエレガントゆえ、実際の感覚との乖離があるということになるだろう。カバンの中に入れてしまえば、筆者が普段使っているMacBook Proとそこまでの差はないように感じた。

■操作感は良好、キーボードの質感には改善点も

 本体の操作感についても検証してみた。まずはスペックの振り返りにはなるが、CPUは第7世代Intel Core(i7-7Y75、1.30GHz) プロセッサーを搭載しているほか、システムメモリは8GB 、OSはWindows 10 Home(64 ビット)などとなっており、ブラウジングやソフトウェア間の移動は実にスムーズ。

 ディスプレイはタッチ操作にも対応しているが、タイムラグは全くない。なお、タブレット/ディスプレイ/テントモードでは、画面方向の変換もスムーズで、ビジネスの場面で使っても、全くストレスはなさそうだ。





 タイピングの操作感についても検証してみたが、キーボードの打鍵感は良い感触。最近、ノートPCの中で浅めの打鍵感の機種が増えている印象があるが、「Spin 7」については薄型ノートPCの中ではやや深めといったところか。打鍵した感覚が指に残る方が好きなユーザーにとっては、満足できるキーボードに仕上がっていると思う。ただ一方で、その見た目にはやや改善点があるようにも感じられた。外観がかなりエレガントゆえ、キーボードにも高級感が欲しかったところだが、キーボードに関してはそこまでスタイリッシュな印象は受けない。日本語表記に工夫があったり、キーボードデザインがより洗練されたものであったりすれば、また違った印象になると感じた。

■Dolby Audio Premiumを搭載のサウンドはどうか

 「Spin 7」はハイエンドマシンということで、サウンドにもかなり注力されている様子。

 スペック上は、Dolby Audio Premiumを搭載し、内蔵ステレオ・スピーカーが2つ、内蔵マイクロフォンが1つ積まれているが、果たしてどれほどかと筆者も気になっていた。

 結論から言うと、この点に関しては期待通りの性能ということができた。音楽再生やSkype通話を試してみたが、いずれもノイズが少なく、クリアな印象。それでいて、パワフルなサウンドが実現されている。ディスプレイを回転すると自動で左右の音声が切り替わる、「オートリバースオーディオチャンネル」機能が搭載されているので、様々なシーンで活躍してくれるだろう。ダイナミックな場面が多い映画でも、大迫力のサウンドが楽しめるように思う。

■フルHDディスプレイは美しく、それでいて目に優しい



 最近では4Kディスプレイも多数登場しているので、いまさらフルHDかというふうに思うかもしれないが、「Spin 7」に搭載されているフルHDディスプレイはかなり美しい。ブリリアントでビビッドな映像を創り出す独自技術「Acer Color Intelligence」が搭載されているため、表示内容は精細。(すぐには感じられないことではあるが)これだけ精細でいて、ブルーライトを4段階で最大54%カットし目の疲れを低減する「Acer BluelightShield」機能が搭載されているので目に優しいとなると、かなり優秀なのではないか。

 コンバーチブルタイプということで、意図せぬ落下が心配ではあるが、スクリーンにはCorning社製のGorilla Glass 5が採用されているので、最高1.6mの高さから荒い表面に落としても、最大80%が破損を免れるように設計されているという。さすがにその実験はできなかったが、不慮の事故でもダメージは最小限ということで、ユーザーとしてはありがたいところだ。

■acer「Spin 7」全体感想は満足度高め

 acerのハイエンドマシン「Spin 7」は全体として、完成度が高い印象。ビジネスの場面では、MacBookシリーズではなく、Windows機種を使用したいというユーザーも多いだろうが、同マシンであれば、デザイン性と実用面を両立しており、様々なシーンでの活躍が期待できる。もちろん、”完璧なマシン”というのは難しいもので、キーボードデザインや指紋の付きやすさなどやや気になる点もあったが、使用していて静音性が高く、ディスプレイは美しくて、サウンドも迫力があるなど、メインPCとして使うことを考えても、非常に満足度は高いマシンだった。

(協力:日本エイサー)
Tsujimura

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