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注目株の「HTC U11」「TORQUE」などKDDI夏モデルが発表に!

2017-05-30 16:07:25
 KDDIはauブランドの2017年夏モデルとして、スマートフォン7機種とフィーチャーフォン2機種を発表した。auだけで展開されるオリジナルスマホはあったのか?HTCの最新フラグシップ「HTC U11」とVRヘッドセット「HTC Link」発売の話題と含めてレポートする。

 記者発表会の壇上にはいつものようにKDDIの代表取締役社長 田中孝司氏が登壇して新製品のプレゼンテーションを行った。田中氏は今回のラインナップを「あっと驚くような所は少ないかもしれないが、お客様のニーズに合わせて確実に進化している」ことが特徴だとコメントしている。

■HTCのフラグシップスマホはグーグルとアマゾンの音声アシスタントに両対応

 スマホの最注目株はHTCの新フラグシップ「HTC U11/HTV33」だ。今シーズンは本機の取り扱いにソフトバンクも名乗りを挙げているが、auでは本機にUSBケーブルでつないで楽しめるエントリー層向けのVRヘッドマウントディスプレイ「HTC Link」も取り扱うことを同時に発表した。HTC U11は6月下旬の発売予定。HTC Linkの販売に関する詳細は今日のところまだアナウンスがなかった。おそらくHTC Linkをauで買って、ソフトバンクから購入したHTC U11で使うこともできると思う。

 HTC U11の特徴はスマホ本体の下側、両サイドに感圧式のセンサーが内蔵されていて、本体をぐっと握るように押し込むとボタンを押したり、アイコンをタップするのと同じ操作ができるユーザーインターフェース「エッジ・センス」が搭載されたこと。例えばスタンバイ状態からカメラアプリを起動したり、Google Assitantの機能を呼び出して音声コマンドで操作することができる。本体が防水対応なので、スキーシーズンにはグローブを装着した手でもカメラで写真が撮れることも特徴として紹介されていた。

 ボイスコマンドによる操作も強化した。HTC U11にはふたつのAIアシスタントが搭載されている。ひとつは発売当初から搭載するグーグルのGoogle Assistantで、もうひとつは将来アマゾンのAlexaにも対応できるようにしている。さらにHTCが独自に開発したAIエンジン「センス・コンパニオン」も搭載しているので、スマホを使い込むほどユーザーの行動パターンを学習して、スケジュールをプッシュ通知したりヘルスケアのお手伝いもしてくれる。

 VRヘッドマウントディスプレイ「HTC Link」はHTC U11にUSB Type-Cケーブルで接続して、独自のゲームなどVRコンテンツが楽しめるようになる。ヘッドマウントディスプレイと二つのリモコンに搭載されているLEDの位置を専用のカメラで読み取って、ユーザーの動作を検知する仕組みが採用された。そのメリットを活かすことでVRコンテンツの空間内を歩き回るような楽しみ方ができるのも本機の特徴だ。

 スマホ本体にはハイレゾ再生やノイズキャンセリング機能も搭載するHTCオリジナルのUSBデジタルイヤホンが付属する。従来の3.5mmイヤホンジャックが省略されているが、専用のUSB/3.5mmジャックの変換アダプタもが付属する。Bluetoothによるワイヤレス接続も可能だ。型どおりの進化に止まらず、AIアシスタントやUSBデジタル接続による新しいAVエンターテインメントを積極的に取り込んだスマホとして期待したい。

■「auならでは」のスマホはあったのか?

 京セラ製のタフネス・スマホ「TORQUE」シリーズの最新モデルも6月下旬に発売される。シリーズの中でも“最強”をうたう今回の新製品は、屋外や作業現場での通話・写真撮影などの使用シーンを想定して、高さ1.8mから鉄板やコンクリに製品を26方向で落下させたり、21項目のメーカー独自試験をクリアした。タフに見えるデザインもますます強化されている。

 ディスプレイのサイズは約4.6インチだが、頑丈なフレームを搭載しているぶん本体は片手で持つとゴロッとしていて少し大きめに感じられる。手が濡れていたり、グローブをはめたままでも画面がタッチ操作できたり、外気圧や圏内圏外の切り替わりを音声で通知する機能も乗せているので、特にアウトドアレジャーを趣味とする男性ユーザーには支持を集めそうだ。通常のカラバリはグリーン/ブラック/ブルーの3色が揃っているが、防水ウェアのアパレルブランド「HELLY HANSEN」とコラボした300台限定モデルもauのオンラインショップで発売を予定する。

 auオリジナルモデルの「Qua Phone」は第3世代に進化した。今回は音声通話まわりの機能を使いやすくして、スマホを使い慣れていない入門ユーザーに親しみやすく感じられるような機能を盛り込んだ。ディスプレイ全体で音を伝える「スマートソニックレシーバー」はクリアな音声による通話をサポート。通話アイコンにはテキストも併記してわかりやすくしたり、着信音が気がつきやすいように段階的に音が大きくなるような工夫を加えた。多くのスマホがホームボタンを構える位置に電源ボタンを設けて、操作をわかりやすくしたことも特徴だ。

 その他スマホのラインナップは既にauで取り扱うことがプレスリリースでも案内されているサムスンの「Galaxy S8+」「Galaxy S8」、ソニーの「Xperia XZs」が含まれている。ドコモでも取り扱いが決まっている「AQUOS R」については、auで購入するとエモパーと連携する簡易なロボットのような充電台「Roboqul」が同梱される。

 歴代のQua Phoneはシンプルな操作性と必要十分な機能を揃えて、特に40~50代のユーザーから手頃に買えるスマホとして人気を得ているという。今回のモデルは耐久性も高められ、シニア層にも安心して使えそうなスマホだが、初代のQua Phoneから革新性も打ち出して欲しかった。デザインは確かにシンプルで無難だが、もう少し高級感や個性的なデザインを求めるスマホ入門層もいるはずだ。2017年夏のスマートフォンは3大キャリアが新製品として発表したラインナップの中に被る機種も多いので、いまこそ各キャリアが個性的なオリジナルスマホで差をつけていくべきではないかと思う。

 フィーチャーフォンは京セラの「MARVERA/KYF35」と「かんたんケータイ/KYF36」の2機種が発表された。MARVERAは1,700mAhの大容量バッテリーと1,300万画素のカメラなど“ワンランク上の満足感”をアピール。かんたんケータイは音を聴きやすくする「スマートソニックレシーバー」や「でか文字」の搭載などシニア向けの機能性を強く打ち出した。

 それぞれのフィーチャーフォンと一緒に利用できるHDMIスティック「テレビde写真」というアクセサリー商品も発表された。フィーチャーフォンの小さな画面では写真が見づらいという、ユーザーからの声を受けて開発されたデバイスであり、テレビのHDMI端子に接続して使う。本体で撮影した写真や、メールに添付されて送られてきた家族の写真をWi-Fi経由でテレビに映して楽しめる。フィーチャーフォンには専用のボタンが搭載されており、こちらを押すだけで写真を転送できる簡易な操作性が特徴だとしている。発売時は動画の再生に対応していないが、「要望が多くあれば将来対応することも検討したい」(auのスタッフ)という。あるいはそもそもスマートフォンの大きな画面なら単体で写真の再生や撮影も簡単に楽しめるということを、よりシニア層に強く訴えかけていく必要もありそうだ。
山本 敦

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