最近はVRが徐々に流行りつつあるのだが、それを楽しむための機材がやや高いなあと思っている人も多いのではないだろうか?Oculus Riftの価格が下がったとはいえ約5万円だし、ゲーミングPC並みの高性能パソコンと組み合わせる必要があるので、新たに環境を揃える場合は20万円ぐらいの出費となってしまうかもしれない。そして、VIVEはOculusよりもさらに高い。
前にスマホのGalaxyと組み合わせて使うGear VRをご紹介した。こちらはゴーグル本体は1万5000円程度だが、対応しないスマホを使っている人はGalaxyを1台調達しなければならない。日本ではGalaxyスマホは正規販売としてはキヤリアで販売されているので、VRで遊びたいだけの場合でもキヤリア通信費を払う必要があり、毎月の出費が増してしまう。
というわけで、多くの人は「VRは面白そうだけど、高いよなあ」ということになってしまいがちだ。
しかし、Android OSの開発元であり、動画サイトYouTubeをも持つGoogleは、よりリーズナブルにVRを楽しむ手段を提供している。それがGoogle Cardboardだ。
Google Cardboardは段ボールで作成されたVRゴーグル。段ボールとレンズ2枚だけで構成されるので、AmazonでGoogle Cardboardを検索してみると1000円以下で購入できるものがいくつも見つかる。自分で組み立てる必要があるが、特に難しいことはなく、3分程度で組み立てられる。この低コストさから、しばしばイベントなどでお土産的にばらまかれることもある。僕もYouTubeのイベントでもらったものを1つ持っている。
段ボールでできたVRゴーグル「Google Cardboard」
■YouTubeにはVRコンテンツがいっぱい
Google CardboardにはスマホをセットしてVR映像をみることができるのだが、そのVRコンテンツはYouTubeにいろいろとアップロードされている。「VR」とか「360 VR」とかのキーワードで検索すると多くのVR動画が見つかるのだ。
また、Botsnew(没入?) PlayerのようなAndroidアプリを使うと、Cardboard対応のコンテンツを手軽に探すことができる。前述のようなYouTubeのVRコンテンツにもアクセスできる。
今の日本ではスマホは多くの人が持っているので、Amazonで1000円ぐらいのカードボードゴーグルを購入してくれば、このようなコンテンツを手軽に楽しむことができるというわけだ。
■Google Carcboard準拠のゴーグルを探す
この種の段ボール製のゴーグルはリーズナブルなのはいいが長期的な使用に耐えられなそうなのが弱点だ。
実は、Google Cardboardではその仕様、設計図がWeb上にオープンソースとして公開されており、Cardboardの仕様に準拠したVRビューワー/ゴーグルがサードパーティーからいくつも発売されている。
その多くは2,000~3,000円ほどの価格帯。ボディはプラスティックで作られ、しっかりしたヘッドバンドが付属し、頭部に固定することもできる。段ボール製とは段違いの耐久性でより長期間使えるのだ。
3000円ぐらいなら、ちょっと試してみたいとは思わないだろうか?
■おすすめ低価格VRゴーグルは?
とはいえ、Amazonなどで見るとあまりに多くのものが検索されるので、どれを選べばいいのか?悩んでしまいそうだ。僕は個人的にもCardboard互換の2000~3000円ぐらいのゴーグルはいくつか持っているので、その中からひとつオススメを提案しよう。
僕の持っているCardboard互換のゴーグルたち
僕の持っている中で、エレコム製のP-VRGR01BKというものがある。これはスマホをセットする部分がセットしてふたをするタイプではなく、サイドからスマホを滑らせるタイプであり、VRコンテンツを再生状態にした後でセットするのもやりやすい。メガネ対応で眼鏡をかけていても大丈夫だ。
個人的におすすめなVRゴーグルであるエレコム「P-VRGR01BK」
この種のゴーグルはコントローラやリモコンがない場合が多く、スマホでVR動画を再生状態にしてからセットするので、このスライド式は意外に使いやすいのだ。このゴーグルは現在、アマゾンで2000円程度で購入できる。低価格VRゴーグルのクオリティは千差万別なのだが、このエレコム製ゴーグルは価格の割にしっかりしている印象だ。
この年末年始、2000円でVRにチャレンジしてみてはいかがだろうか?
ヘッドバンドも付属。伸縮するので扱いやすい
価格のわりにしっかりしているのがジャパンクオリティ?
※進化したGear VR。Galaxy Note8との組み合わせでより現実に近づいた!
一条 真人