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買い換えたMacでスムーズに作業するための一手間【ビジネスマンのMacスキル】

2018-04-24 16:00:16
 Macの新機種に乗り換える(Mac→Mac)ときに気になるのが、これまでの作業環境。メールや連絡先を再設定するとなると気が遠くなるし、アプリは今まで通り使えるのかも不安……Macの作業環境をスムーズに移行する方法を紹介しよう。

連載:ビジネスマンのMacスキル

iCloudを活用して簡単にもとの状態に
 新しいMacに以前の作業環境を移行するには、iCloudと移行アシスタントを使うのが標準的な方法。どちらも新しいMacの電源を入れたときに始まる、最初の設定作業に含まれているものだ。

 まず使用中のMac(旧Mac)で連絡先などをiCloudと同期する設定をしておこう。新しいMacで、同じApple IDを使ってiCloudを設定すれば、カンタンにデータを移行できる。

「システム環境設定」の「iCloud」で、同期するデータを設定する。同期にはある程度時間がかかるので、ネットワークが利用できる状態で数時間はMacの電源を入れたままにしておこう

 なお、iCloudでは、連絡先、カレンダー、リマインダーなどはアプリの設定とデータが同期できるが、メールはアプリの設定とアカウント情報のみで、送受信したメールは同期されない。また、写真と音楽は、それぞれ「iCloudフォトライブラリ」「iCloudミュージックライブラリ」を使用していないと、iCloudでは同期されない。というわけで、すべてのデータを移行するには、iCloudに加えて移行アシスタントを利用する。

 移行アシスタントを使う作業では、事前の準備はとくに必要がない。新しいMacと旧Macが、同じネットワークを使っていれば、データを移行できる。

移行アシスタントの画面。旧Macからデータを転送するときは、「Mac、Time Machineバックアップ、または起動ディスクから」を選択

 旧Macでは、「アプリケーション」フォルダー内の「ユーティリティ」フォルダーにある「移行アシスタント」アプリを起動して作業する。移行アシスタントでは、システムの設定やアプリなどもまとめて移行できるので、iCloudの同期と組み合わせれば以前の環境が再現できる。

気分を新たにスッキリ環境でMacを使うためのもう一手間
 移行アシスタントは便利だが、使わなくなったアプリの設定ファイルなどがシステムに追加されたままになっていたり、お試しで入れてみたフォントなど、Macを使っているうちにたまってきた不要なファイルもそのままコピーされてしまう。せっかく新しいMacを手に入れたので、不要なものは整理してスッキリ始めてみるのもいいかもしれない。そのための作業を紹介しよう。

 ポイントは、新しいMacの最初の設定では、iCloudの同期だけを利用して、移行アシスタントは使わないようにすること。

 まず新しいMacの電源を入れて、iCloudの同期が終わった状態にしておく。次に、必要なアプリのみを自分でインストールする。データの移行は、旧Macをターゲットディスクモードで起動して、やはり必要なものだけコピーする。

「システム環境設定」の「起動ディスク」で「ターゲットディスクモード」ボタンをクリックする。ThunderboltまたはFireWireケーブルで新しいMacにつなぐと、外付けハードディスクと同じように扱える

 データは、旧Macの中の「ユーザ」フォルダー内にある自分の名前のフォルダーにある。そこからコピーするといいものは、以下の通り。

・「書類」フォルダー
・「ピクチャ」フォルダー内の「写真 Library」ファイル(「写真」アプリのデータ)
・「ミュージック」フォルダー内の「iTunes」フォルダー(「iTunes」のデータ)
・その他、ホームフォルダー(自分の名前のフォルダー)内の必要なデータ

 メールのデータは、ちょっと特別な場所に保管されている。図のように操作しよう。

Finderの「移動」メニューから「フォルダへ移動」を選択すると現れる「フォルダの場所を入力」欄に、旧Macのホームフォルダー(ユーザー名がついているフォルダー)をドラッグ&ドロップする

ドラッグ&ドロップによって表示されたパスの末尾に「/ライブラリ」を追加でキー入力して「移動」ボタンをクリック

「ライブラリ」フォルダ内の「メール」フォルダーの内容を、新しいMacの同じ場所にコピーする。新しいMacで、[option]キーを押しながらFinderの「移動」メニューをクリックすると「ライブラリ」が表示されて選べるようになる

 アプリのインストールやデータのコピーが終わったら、新しいMacをいったん終了する。電源オフにしたら、旧Macを取り外しておこう。

<補足>
・「iCloudフォトライブラリ」とは?
 iCloudフォトライブラリは、「写真」アプリで管理している写真をすべてiCloudに同期する機能。同じApple IDを使っているほかのMacやiPhoneなどで、同じ写真が利用できるようになる。iCloudフォトライブラリを利用するには、「システム環境設定」の「iCloud」の「写真」欄で「オプション」ボタンをクリックして、表示された画面で「iCloudフォトライブラリ」にチェックマークを付ける。ただし、写真がたくさんある場合は、iCloudの無料で利用できる5GBの容量をすぐにオーバーしてしまう場合もある。

・「iCloudミュージックライブラリ」とは?
 Apple社の音楽ストリーミングサービス「Apple Music」(月額980円)を利用していると使える機能。iTunesに登録している楽曲をすべてiCloudにアップロードして、同じApple IDを使っているほかのMacやiPhoneでも聴けるようになる。(アップロードできる楽曲数は10万曲までで、200MB以下または2時間未満の曲)。また、音楽CDから読み込んだALAC、WAV、AIFF形式の曲は、iCloudミュージックライブラリでAAC形式に変換される。
RBB TODAY

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