Page Top

ビジネスツール化するAIでなにが変わるのか…The AI 2nd 2018

2018-07-30 08:30:50


 国内のAIベンチャーや大手IT企業によるカンファレンス「The AI 2nd 2018」が開催された。ソニー R&Dセンターでシニアマシンラーニングリサーチャーを務める小林由幸氏は現状のAIとビジネスに関する講演を行った。

 小林氏は「AIはカンタンである」という。今は、AIを使うだけならライブラリや開発ツールが充実している。学習処理もデータさえあれば管理システムやスケジューラーがかなりの作業を自動化してくれる。

 たとえば、ソニーではGUIで、簡単にAIが作れるNeural Network Consoleを提供している。GUI形式なので、マウス操作によって必要なAIライブラリを呼び出したり、学習を行わせることができる。このようなライブラリとツールを使えば、クラウド上のチャットボットやカスタマーセンターの自動応答エージェントなどの開発が可能だ。小林氏のセッションでは、Neural Netwokr Consoleを使って、手書き数字の認識AIをマウスだけで作るデモ動画を流していたくらいだ。

 AI利用がカンタンになると、ビジネスの現場も変わる。AIの時代で重要なのは、システムを設計することより、適切なデータを大量に集めて処理することにシフトしていくという(小林氏)。ある課題に対して、必要な機能を考えてシステムを作るより、AIに判断させるにはどんなデータを用意して学習させればいいかを考えることが求められる。データを集めるのは実は大変なのだが、逆にそれができればAIの利用ハードルは下がっているので、ビジネスでの応用範囲が広がる。

 いままでは、コンピュータには業務プロセスを実行させ、そのデータを人間が判断していた。そこで重要なスキルのひとつは業務プロセスをモデル化し、システム化する能力でありその作業だ。この部分は今後も残るが、これからは、システムが出力したデータの判断、意思決定(生産を増やすのか減らすのか、など)にAI(機械学習)が利用できるようになる。

 このとき重要なのは、データを判断できる能力ではなく、適切なデータを大量に集めてAIに学習させることができるスキルだと小林氏はいう。AIはビジネス戦略のツールとして活用する時代に入ったようだ。
中尾真二

SPEED TEST 特集

 iPhone 8/8Plusの発売からおよそ1ヵ月。速度測定のデータも溜まってきたので、ここであらためて3キャリアそれぞれのiPhone 8/8 Plusの通信速度を確認してみたい。 [...]
全て見る

MVNO 特集

 今夏の携帯電話業界では、SIMフリースマホの雄、ファーウェイが3大キャリアすべてにスマホを納入したことが大きな話題となりましたが、他メーカーもSIMフリースマホの夏モデルを発表しています。 [...]
全て見る

公衆Wi-Fi 特集

Wi-Fiの機能や性能は伝送速度だけで決まるものではない。実際のスループット、電波強度、ビームフォーミングやMIMO、簡単自動設定、ひいては接続する端末側との相性の問題もある。ホームルータを選ぶときのポイントをいくつか整理してみたい。 [...]
全て見る

特集・コラム

記事ランキング