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OPPOが本気で日本市場制覇に挑んできた!ハイエンドスマホ「R15 Pro」をレビュー

2018-10-01 16:06:49


 OPPOが本気で日本市場に狙いを定めた端末の出荷を始めた。ハイエンドモデルとなるR15 Proである。9月下旬からオンラインで発売が開始され、販売価格は69,880円(税別)である。

 OPPOはスマートフォン参入からわずか7年にも関わらず、すでに世界第5位(IDC調査、2018年第2四半期)のシェアを誇るスマートフォン端末メーカーで、とくに若年層から支持を集めアジア地域で人気が高い。日本へは2018年2月に参入したばかりで、まだそのブランドが十分に認知されてこなかったが、今回発売開始したR15 Proはおサイフケータイ機能や防水機能など、日本市場をかなり意識した装備を施し、いよいよ本気で日本市場でのシェア獲得を狙う意気込みを感じる。

 すでにグローバル市場向けには今春からR15というハイエンドモデルを投入してきたが、このR15 Proは日本市場向けに機能追加を行ったモデルで、おサイフケータイ機能や防水機能などが搭載されている。さっそくこの端末のレビューをお届けしたい。

■R15 Proのハードウェア全般

 R15 Proは、iPhone X でおなじみとなった上部にノッチのある狭額ベゼルで、ディスプレイは6.28インチ、19:9、2,280×1,080という縦長の有機ELパネルを採用している。一方、背面はグラデーションのメタリックカラーを採用したガラスパネルとなっており、光沢感がある美しい仕上がりとなっている。レッドとパープルの2色が発売される。

 本体サイズは75.2(W)×8.0(D)×156.5(H)mmで、エッジに丸みを持たせることで薄さが際立つ。重量は約180g。

OPPO R15 Pro 握りやすいサイズだ

6.28型有機ELディスプレー採用。解像度は1080×2280ドット

背面は光の当たり方で色の見え方が変わる

パネル面がほぼ全面デュスプレイといった感じの狭額ベゼル

右側に電源ボタンとSIMトレイ

左側にボリュームボタン  

イヤホンジャックは下側に。microUSBポートを備える

 背面には、デュアルカメラと指紋センサーが備えられており、また中央部分におサイフケータイのロゴがプリントされている。IPX7準拠の防水にも対応しており、日常的な使用において端末の水濡れによる故障の心配はない。
2000万画素+1600万画素のデュアルカメラ装備、その下は指紋センサー

背面パネル中央におサイフケータイのロゴ

 チップセットは米Qualcomm製SDM660を搭載、RAMは6GB、ROMは128GBを搭載する。最大256GBのmicroSDメモリーカードも装着可能である。ただし後述するがデュアルSIMで運用する場合はmicroSDメモリーカードが装着できなくなる。通信方式と対応周波数であるが、国内の主要3キャリアのネットワークに接続対応しており、また各キャリアのネットワークを用いたMVNO各社のSIMを使用する場合でも、APN設定でネットワークに応じた主要MVNOの設定があらかじめ用意されているなど、日本のMVNOユーザーへの利用を意識したしっかりした対応を取っている。またVoLTEについては、auとソフトバンクで利用可能である。






APN設定は主要MVNOのものが用意されている。挿入したSIMカードのネットワークに応じて対応したMVNOのAPN設定が表示された

 特筆点として充電へのこだわりが感じられる。OPPO独自の低電圧充電技術により、付属のチャージャーとケーブルを用いて5分の充電で2時間の通話が可能になるという急速充電に対応している。



同梱物。クリアカバーも1個付属している

■R15 Proの操作まわり

 OSはAndroid 8.1をベースにしたColorOS 5.1となっている。このColorOSというのはOPPO独自のもので、Androidスマートフォンと変わらずに操作できるが、細かな表示などでかなりiOSに準じた見せ方をしている。したがって、iPhoneユーザーが乗り換えてもそれほど違和感を感じることなく操作になじめるといわれている。

 たとえば、ホーム画面から右スワイプすると、各種情報が集約された「スマートアシスタント」が表示される。iOSでいうウィジェットに似た機能である。ここに表示される項目ももちろんカスタマイズが可能である。またホーム画面から左スワイプでアプリ一覧画面となる。Androidスマートフォンの多くは、ダウンロードしたアプリはフォルダの中など2階層目に保存されるインターフェイスが多いが、OPPOのColorOSはこのあたりもiOSに似せた作りになっている。

ホーム画面から右スワイプで表示される「スマートアシスト」

 ホームボタンがない全面タッチパネル端末では、一般的なAndroidスマートフォンでは画面下部にホームボタンや戻るボタンを配置したインターフェイスが一般的だった。このR15 Proでは、このインターフェイスのカスタマイズも可能で、たとえばiPhone X のような画面下部からスワイプして操作するインターフェイスにも変更できるほか、操作パターンは複数用意されていて好みを選べるようになっている。画面OFF時のジェスチャーも、iPhone X のようにダブルタップで画面をONにさせる設定が可能なほか、画面OFF時に「O」の文字を描くとカメラを起動させたり、「V」の文字を描くと懐中電灯を起動させたりする設定もある。

ナビゲーションキー設定画面。iPhone X と同様なスワイプジェスチャーの設定も可能

ジェスチャーの設定。iPhone X のように画面OFF時にダブルタップで画面ONといった設定も可能

 また、R15 Proでは指紋認証と顔認証を設定可能である。iPhone Xでは指紋認証が使えなくなったことでかえって不便に感じる利用シーンも見受けられたが、R15 Proならパスコードと併せて指紋認証と顔認証を併用することも可能である。





R15 Proは指紋認証と顔認証に対応

■これぞ本当のキャリアフリーとなるDSDV

 筆者としてR15 Proで最も魅力を感じたのが、SIMカードを2枚挿入できるデュアルSIMに対応している点だ。長らく端末と回線契約がセットで提供されてきたわが国では、多くのユーザーはSIMカードが2枚挿入できるといってもピンとこないかもしれない。すでにアジアでは2枚挿しは当たり前のように広がっており、その利便性を知ると元には戻れなくなるはずだ。しかも、R15 Proは現在、国内で正規に販売されているスマートフォンで唯一、DSDV(デュアルSIM、デュアルVoLTE)に対応している。デュアルSIM端末はSIMフリー機を中心に、わが国でもこれまで多数販売されてきているが、初期のものは3G以上で同時に2回線待ち受けできる機種はなく、結局のところわが国では2枚挿しの意味がなかった。

 近年になって3G以上で同時2回線利用が可能となったDSDS(デュアルSIM、デュアルスタンバイ)モデルが登場するようになり、MVNOの躍進もあってだいぶ注目されるようになってきたが、R15 ProではさらにVoLTEにも対応し(NTTドコモを除く)、2回線同時待ち受けが可能となっている。

 R15 ProのSIMカードトレイを引き出すと、nanoSIMが2枚セットできるようになっている。なお、片方のスロットはmicroSDとの共用となっているため、デュアルSIMで運用するとmicroSDは装着できなくなってしまうのがやや惜しい。

SIMカードの2枚挿しが可能。ただし1枚はmicrSDと共用になっている

 わが国ではなかなかデュアルSIMを運用するメリットが見出せないといわれる。音声通話用の回線と、データ通信用には安価なMVNOを組わせて賢く使うこともできるが、そこまで工夫して使うユーザーは多くはないはず。

 大都市圏では大手3キャリアともほぼ全域を通信エリアとしてカバーしているので、電波の入り状況が極端に違うといったことがない。どのキャリアと契約しようと、大きく使い勝手が変わるわけではないので、SIMカードは1枚あれば十分といえよう。

 ところが地方に行くと、人里離れればすぐに圏外となる。こうした境界域における各キャリアのエリア戦略は様々で、たとえば筆者が主に活動している青森・八甲田エリアでは、NTTドコモだけが入るエリア、auだけが入るエリアなどが混在する。一方、ソフトバンクは回線が空いているのか、通信速度はダントツに早い。こうした状況なので、複数のキャリアを1台のスマホで使えるというところに大きなメリットを感じる。

DSDVのデュアルSIMなのでたとえばこのようにドコモとauの回線を1台の端末で使える

デュアルSIMの設定画面





SIMごとの詳細な設定画面。左はNTTドコモ契約のSIMでVoLTEには非対応。中央はUQモバイルのSIMデータ通信専用SIM。右はソフトバンク契約のSIMでVoLTEの設定項目が表示された

■カメラ

 OPPOが端末開発に当たって、とくに注力しているのがカメラ技術である。よりよい写真を撮るためには、ハードウェアとソフトウェアの両方に注力しなくてはならないとして、カメラモジュールやチップセットのカスタマイズまで手掛けてきた。このR15 Proにも現時点でトップレベルのクオリティのものを搭載している。アウトカメラは2000万画素+1600万画素(f/1.75)のデュアルカメラを搭載。イメージセンサーはソニー製IMX519を採用しているインカメラも惜しむことなく、2000万画素(f/2.0)のイメージセンサーを採用。

カメラは極めて明るい。撮影時はディスプレイの輝度が高まるので、このように肉眼で見える明るさよりもR15 Proのディスプレイに映る映像のほうが明るかったりする



写真のアスペクト比は「全画面」(19:9)、「標準」(4:3)、「四角形」を選べる。全画面を選択するとディスプレイ一杯に、ワイドに被写体が表示されるので解像度が高い写真が撮影できるように思いがちだが、実際には標準(4:3)の上下をカットしたピクセル数だった

 内蔵のカメラアプリも操作は極めてシンプルで、誰もが簡単に美しい写真を撮影できることを重視している。AI(人工知能)を活用し、被写体を判別して写真の背景に自然なぼかしをもたらす「A.I.ポートレートモード」や、風景、食べ物、ペットなど16種類のラベルと120のシチュエーションを自動判別し、最適な写真映りに補正してくれる「A.I.シチュエーション」を備える。

 中国メーカー製スマホはどれも自撮りの補正に力を注いでいるが、R15 Proではユーザーの顔の特徴に基づいて性別、年齢、肌の色、肌の質などを解析してユーザーに最適な自撮効果をもたらす「A.I.ビューティー2.0」も搭載。もはや自撮り写真は信じてはいけないものの境地へ。




左は標準モードで撮影、右はポートレートモードで撮影。被写体に合わせて背景をぼかし、また人物が映えるように補正がかかっている



左は自撮りで補正なし、右はビューティー機能を最高値にして撮影。オートにしておくと性別、年齢、肌の状態などを自動判別し、不自然ではない程度に最適な補正をかけてくれる

 その他、カメラ機能では、ARステッカー機能も搭載しており、表情を飾るステッカーやフィルターを、アウトカメラ、インカメラのどちらでも利用できる。

ステッカー機能は撮影時にも、撮影後の画像にも装飾が可能

■コストパフォーマンス

 7万円クラスのSIMフリースマートフォンとして、ライバル機種とはほぼ互角な性能を誇っている。しかし、やや出遅れてしまった感も拭えない。すでに中国ではR17が発表済みで、R15を日本仕様にカスタマイズするまえのタイムラグを感じてしまう。場合によっては価格にもう一歩の踏み込みがあっても良かったかもしれない。とはいえ、日本では初となるDSDV搭載機の搭載は大いに歓迎したい。

 さて、R15 Proのレビューも各所で掲載されているが、本稿も含めてその大半はスマートフォンに精通している中年男性による執筆記事ばかりだ。スマートフォンのアクティブユーザー層である若者たちはこのR15 Proをどう見るのであろう。

 そこでこの後の第二部は、大学生に実際に触れてもらって、率直な感想を対談形式でお届けする。

●第二部
「若者たちはR15 Proをこう評価した!」


 筆者はモバイル関連の記事執筆もしながら大学の教鞭にも立つ。学生たちはいわば、最もスマートフォンを使いこなしている世代といえる。すでに“最初に持ったモバイルデバイスがスマートフォンだった”というスマホネイティブも増えている。

 そんな若者たちがR15 Proをどう見るのだろうか。

取材に協力してくれた学生さんたち(青森公立大学2年生)。左から、藤田さん(青森県出身)、福村さん(青森県出身)、八巻くん(神奈川県出身)、加藤くん(静岡県出身)

──OPPOって知ってた? どんなイメージ?──

藤田さん 全く知らなかったです。

八巻くん 夏休みにタイとかを旅行してきたのですが、アジアではよく見かけるブランドだなって思ってました。

福村さん 海外からの観光客、とくに中国系の人たちが持っているのを見かけました

加藤くん さすがにうちの大学で持ってる人は見たことないです。


──この端末は日本市場をかなり意識しておサイフケータイ機能とか防水機能を備えています──

八巻くん 「IPX7等級」って、調べてみると「一時的(30分)に一定水深(1m)の条件に水没しても内部に浸水しない」ということらしい。それならうっかりお風呂で落としても大丈夫だね。

福村さん そんなガッツリした防水機能って本当に必要なのかしら

加藤くん 大雨の中で使うことって結構あるよね。洗面所でポチャリとかでも大丈夫なら、やはり防水機能は必要かもしれないね。


──このスマートフォンのカメラ機能はなかなかですよ──

藤田さん 写真がすごく綺麗に撮れますね。撮影の腕が上がった感じ!

福村さん うん、自撮りが素晴らしい! 中国の自撮り文化がすごいとは聞いたけど、中国メーカーのスマートフォンはこんなにきれいに撮れんだ!

筆者 美顔機能を搭載したスマホが増えているけど、このR15 ProはAIを使ってユーザーの顔の特徴に基づいて最適に盛ってくれるんだよ

加藤くん ほんとだ、自分が別人に見える(笑)

八巻くん ステッカーなる機能があるね。

福村さん これはいろんなステッカーを付けられて楽しい! 撮影しながらでも、撮影後の写真でも、ステッカーを付けられます。これなら色々なカメラアプリをわざわざ入れなくてもいいから嬉しいな。

藤田さん 確かにこれは面白い。美顔に映る上に、すぐに装飾できちゃうんだね。でも、もっと可愛いステッカーも欲しいな。これは中国で人気のステッカーなのかしら。ここはぜひもっと日本向けカスタマイズを期待したいです!

スタンプ機能はやはり女子には大人気のようだ

八巻くん これ、ポートレートやはりすごいね。友達のiPhone X で撮らせてもらったことがあるけど、それ以上に綺麗に背景とかがぼけてくれるような気がする。

筆者 じつはここでもAIが活躍。被写体と背景などを検知して最適なボケなどを演出しているらしいよ。

全員 へー!

八巻くん 一眼レフも買って、いろいろな撮影テクニックを覚えたのに、R15 Proがあればそんな機材も知識もなくいい写真が撮れてしまいます。なんかすごく脱力…。
ポートレート機能試すよ、ハイチーズ



おー、全然違う。ポートレートモード(右)の実力はすごいぞ!

──編集機能はいかが?──

福村さん 自撮りした写真を後から色々と加工できますね。目を大きくしたり、アゴを細めたりして(笑)



撮影済みの顔写真を後から加工可能

加藤くん おい、俺の顔で遊ばないでくれ(笑)

八巻くん 動画編集で音楽が付けられる機能がある。これは面白い! あ、だけど、スローモーション撮影した動画で、スローモーション部分にはどういうわけか音楽が途切れてしまうね。これはちょっと惜しい。

加藤くん 編集アプリとかパソコンで編集すればいいのだろうけど、最小限のことはスマートフォンにプリセットされたアプリで加工できるのはとてもいいと思います。

──デュアルSIM(DSDV)はどうですか?──

筆者 SIMカードがこの端末は2枚挿さります。意味わかる?

全員 何それ?!

筆者 同時に2回線待ち受けできます。ほら、アンテナマーク2個あるでしょう?

全員 すごーい!



八巻くん なるほど、日本では基本的に1つだけSIMカードを入れて使い、海外旅行するときに現地のSIMカードを追加したりして使えるわけね。夏休みに海外に行ったときは、端末はSIMロック(iPhone)だったので現地のSIMカードが使えず、データローミングは高いので、Wi-Fiのある所をさまよって通信してました。これなら、音声通話用に日本の電話番号を活かしながら、現地のデータ用SIMカードを挿しっぱなしにできますね。

加藤くん その使い方いいな!

八巻くん SIMフリーのスマートフォンで、海外旅行の際にSIMカード入れ替えて使ったこともあるけど、SIMカードをうっかり紛失しがちなんだよね。だから2枚挿しっぱなしにできるのはいいかも!

藤田さん 学生的にはデータ通信用と通話用でそれぞれ安いプランを組み合わせて使う、なんてことができますね。

加藤くん MVNOのデータプランを併用すれば、ありがちな速度制限の回避に役立つと思います。


──この端末、気に入った?──

福森さん 端末の質感もとっても良いですね。背面の色がとてもきれい。

加藤くん 端末の大きさもちょうど良いですね。片手で撮るのに適してます。大きすぎず、小さすぎず。

藤田さん 女子の手には少し大きめだけど、自撮りの時とかやはりディスプレイが大きいほうがいい!

八巻くん あとは、ケースが充実したらいいな。マイナーな端末だと、ケースとかアクセサリが充実していないのが悔しいですね。

筆者 アジアではメジャーなメーカーだから、海外旅行したときにケースを買い集めてくるといいでしょう(笑)

八巻くん いやもう、欲しくて欲しくてたまりません。カメラの機能が悔しいぐらい素晴らしいです。次の海外旅行までに何とか入手したいな。頑張ってアルバイトして、きっと買います。

大変気に入りました!

 最後に筆者から補足させていただくと、今回取材に協力してくれた学生たちが集う青森県は、都道府県別スマートフォン普及率でもワーストに近いところ。また、地方に共通することだが、地方ほどNTTドコモのシェアが高く、かつNTTドコモはiPhoneの取り扱いが3キャリアで一番最後となったため、最初のスマートフォンがAndroidだったというユーザーが多い。またMVNOはその存在さえあまり知られていないという状況だ。したがってSIMフリーで単体で購入できるスマートフォンにはほとんどなじみがない。そんなエリアの若者たちが、見たこともなかったブランドのスマートフォンに対して率直な感想を話してくれている。
木暮祐一

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