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【ママさん座談会】子供の見守りケータイ&スマホの利用実態は?

2020-01-16 16:03:51
 子供に携帯を持たせる時期や利用状況について、気になっている保護者は多いのではないだろうか。昨今、SNSをきっかけとした子供の連れ去り事件が起こるなど、見過ごせない事案が増える一方で、子供との連絡手段や見守りのために携帯を持たせることは必須ともいえる。かくいう筆者も子供の小学校入学をきっかけに、キッズケータイや見守りスマホを持たせるべきかを検討している身だ。



 そこで都内に住む3人の先輩ママに、スマホデビューのきっかけや月々の利用料金、家庭でのルールや学校とのやりとりについてなど利用実態を聞いた。

<座談会参加者>
1. 嶋田さん(仮名) 小1の娘/ドコモのキッズケータイF03
2. 田中さん(仮名) 高3の息子/iPhone6、高1の娘/UMIDIGI A5 Pro
3. 川崎さん(仮名) 高1の息子/iPhone11、小4の娘/ドコモのキッズケータイF03

――子供の携帯デビューの時期と通信事業者について教えてください

嶋田:NTTドコモの「キッズケータイF03j」を持たせています。娘が4月から小学生になるというタイミングに合わせ、昨年1月に買いました。

田中:高3の息子が「iPhone 6」、高1年の娘が「UMIDIGI A5 Pro」を持っています。通信キャリアはどちらも楽天モバイルで、SIMカードを入れて使っています。家族4人で楽天モバイルです。

川崎:高1の息子は中学生の頃からiPhoneを使っていて、現在は「iPhone 11」を持っています。小4の娘は嶋田さんの娘さんと同じ、ドコモのキッズケータイの黄色を持っています。下の子は小学3年生のときに初めて買って携帯デビューしました。

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家族4人で月々の料金が7千円台と格安!
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――それぞれ今のケータイを選んだ理由は?

嶋田:NTTドコモのタブレットとキッズケータイとセットで契約しました。NTTドコモのキッズケータイには「イマドコサーチ」という機能がついていて、娘が今どこに居るのかをタブレットで追うことができるので、その機能を利用したくてドコモに決めました。料金は両方合わせて月々7千円弱です。キッズケータイは月額780円で、通話は一回30円程かかるのですが、メールが5円なので「電話はかけてこないでね」と娘に伝えて、基本的にメールでやりとりをしています。

川崎:私は自分がドコモを使っていたので、娘の携帯もドコモ一択でした。家から少し離れた場所に習いごとに通わせる際に、娘の居場所がわからないと心配だったので「イマドコサーチ」機能が魅力的で決めましたね。ちょうど娘の誕生日が近かったので、誕生日プレゼントとして与えました。



田中:娘は以前はiPhoneを使っていたのですが壊してしまったので、自分で中国メーカーの「UMIDIGI A5 Pro」という安い機種を探してきて、父親に交渉して再度買ってもらっていました。息子は高校受験で合格した時にお手頃だった「iPhone 6」を中古で買って、楽天モバイルのSIMカードを入れて使っています。我が家は夫婦で楽天モバイルを使っているのですが、主人が今海外赴任中で実質携帯を使わない状況なので、主人と息子、私と娘がそれぞれペアで4ギガをシェアできる契約にしていて、料金も一人1,760円、4人で7,000円台とかなり破格なんです。

――4人で7,000円台とは安いですね!格安スマホを使っていて不都合はないですか?

田中:ほとんどないですね。ただ、私と娘はシェアしている容量を使いすぎてネット接続が遅くなってしまって不便な時もあります。息子は主人の分の容量を独り占めしている状況ですし、家ではWi-Fiにシフトしたりと上手にやりくりしているので、問題ないようです。

――キッズケータイでお子さんとどんなやり取りをしていますか?

嶋田:娘からは「今〇〇駅に着いたよ」みたいな連絡メールが来たり、私からも「今日は何々を学校から持って帰ってくるのを忘れないでね」といったメールを送ったりしています。でも、学校では毎日キッズケータイの電源を切って先生に預けないといけないので、娘が電源を切ったままの状態で下校してしまうと、こちらがメールを送っても「イマドコサーチ」機能を駆使しても、残念な結果になってしまいます(笑)。

川崎:分かります(笑)。高学年になると、もう少し上手に使えるようになりますよね。

――キッズケータイによっては、位置情報が追えるだけではなくて、スピードを感知して「今電車に乗っている」といったことが分かる機能もあるようです

嶋田:私のにはスピード感知機能(GPS移動で判断)はないですね。保護者が自発的に「イマドコサーチ」にいって「探してください」というアクションをしない限り、特別なことはしてくれないです。ただ、娘が電源を切ったときだけ「電源を切りました」と教えてくれる機能が付いていますね。

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「キッズケータイ」と「見守りスマホ」どっちが良い?!
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――「見守りスマホ」は月々の料金がキッズケータイと同程度で、ネットやLINEなどのアプリが使えて無料通話もできるようです。どちらがよいと思いますか?

嶋田:「見守りスマホ」というのは、要するに子供向けのスマホですよね。早いうちにネットやSNSが使えるスマホを持たせると、ゲームのやりすぎの問題や友達とのやりとりの部分で不安要素が出てくると思います。うちの娘は私立小に通っていて、みんなバスや電車を使って遠くから通っているので全員が携帯を持っているのですが、割合的にはクラスに2、3人がスマホ、それ以外の子はみんなキッズケータイを持っている感じです。

田中:スマホだと写真が撮れたりと遊べる機能が多くなってしまうので、登下校時に遊ばないためにも、私もキッズケータイの方がいいと思います。キッズケータイでも電車内で友達とメールを送りあったりして遊んでしまうので、さらにゲームやネット機能があると大変なことになりそうです。

川崎:確かに!うちの娘は歩いて通える公立小に行っていて、まだ携帯を持っていない友達もいるので、キッズケータイを持っているだけでも優越感を感じているようです(笑)。

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子供に携帯を持たせる上での家庭のルールは!?
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――携帯を使う上で、家庭内でのルールや決まりはありますか?

田中:娘は9時に、息子は9時半になったら定位置に置くと決めているのですが、「部活の明日の予定を決めるために先輩が連絡してくるから、もう少し待って」と子供に交渉されたり、なし崩しになってきています。さらに、学校が休みの期間中は両親が仕事でいない日中はYouTubeをずっと見たりしていると思います(苦笑)。

川崎:中学生の頃は何時以降はダメ、食事中はダメとルールを決めていましたが、高校生になるとそのルールも難しくなりました。息子はLINEやオンラインゲームを通学の電車の中でやっていて月初めの時点で何ギガも使っていた時があったので、息子のスマホは月に3ギガを超えると低速になる制限をかけました。

田中:周りのお母さん方と話していて思うのは、学業との両立をしてくれたら何も言わない、逆にスマホによって成績が落ちるならば、親としても制限をかけたくなるということです。実際に優秀で勉強ができる子は、携帯が24時間 自分のそばにあっても勉強する時間は自制して止められるので、それが一番理想だなと思います。子供が自らルールを課して、計画性をもって使用できるのが最終ゴールですね。

――キッズケータイを持たせている方は、いつ頃からスマホに変えようと思っていますか?

嶋田:まだ具体的には考えていないです。娘が周りを見て、スマホにしたいと思う時期がいつかなと様子を見ている段階です。

川崎:うちは高1の息子がキッズケータイからスマホに変えたのは小学5年生のときです。ドコモの色々な制限がかかっている「ジュニアスマホ」というものに変えたのですが、中学生になると友達の影響で「iPhoneがいい」と頼まれて、根負けしてiPhoneを買いました。なので、小学校高学年頃がスマホに買い替える子が多い時期なんじゃないかなと思います。

――中学生になると、ほとんどの子がスマホを持っているんですね。スマホに変えると月額料金が上がるのでは?

川崎:一気に上がりますよ。娘のキッズケータイは500円台ですが、長男はスマホに変えたら毎月5、6千円もかかるようになったので、10倍になったなと驚いています。

嶋田:そうですよね、コスト面でも親としては、ずっとキッズケータイがいいなと思います。

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災害時の学校とのやりとりの実態
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――学校と保護者のスマホの利用状況についてお聞きします。昨年は災害が多く、学校と親が連絡を取り合う機会が多かったと思いますが、どのように連絡を取り合っていましたか?

嶋田:今は昔みたいに「連絡網」がないので、親が事前に登録しているメールアドレスに学校から連絡が来て、そこに貼ってあるURLから学校のサイトに飛んで、家はどうしますという連絡を保護者が返すという流れになっています。直近の台風のときは、台風が上陸する前日に「明日の朝6時に休校にするかどうかの連絡をします」という内容のメールが来て、当日の朝にそのメールをチェックしました。先日は、区役所に「子供たちを殺す」という脅迫メールが届いたので「お迎えに来たい方は来てください」というメールも届きましたね。



田中:うちも同じ流れです。メールで「お知らせ」という連絡が来て、サイトにアクセスしてパスワードを入力して内容を見ています。災害の時以外にも、校外学習の時に「今〇〇インターを通過しました」というメールが届いたりもします。

川崎:うちもメールで来て、学校の掲示板ページに飛んで見ています。学年全体への連絡メールが来たり、部活単位の連絡が来たりと、先生方は配信先を選択してお知らせしているようです。


――キッズケータイが配布されている地域もあるようですが、皆さんの地域ではキッズケータイに関する取り組みはありますか?

田中:うちの地区ではないです。

川崎:うちもないですね。品川区のお友達は、防犯ブザー替わりみたいな感じで渡されて、電話機能を付けるとプラス料金がかかると言っていました。品川区在住でも区外の私立小に通っている子は対象ではなくて、区立の小学校に通う子に配布されるようですね。

――お子さんは端末に不満を持っていたりしますか?

田中:高3の息子は「新機種が欲しい」と常に言っています。下の子は自分で選んだ中国メーカーの携帯ですが、結構気に入っているみたいです。

川崎:下の子はキッズケータイしかないと思っているので、不満はないみたいです。中学生くらいになると新しい機種が欲しいという不満が出てくるかなと覚悟しています。

嶋田:娘も今のところは満足しています。

――PayPayなどのスマホ決済サービスは、お子さんの携帯に入れていますか?

田中:うちは入れていて、支払いを子供の郵便局の口座と連動させています。娘は「PayPayをよく使っていたら郵便局に貯めていた貯金がなくなっちゃった」とぼやいていましたが、自己完結なので「あら残念ね」と言ってこちらも放っておいています(笑)。



嶋田:Suicaを入れています。塾に行く小学生はスマホの中にSuicaを入れて、Suicaでならばジュースが買えるようにしているお家が多いですね。

川崎:うちは何も入れていないです。

――通学用の交通系電子マネーは携帯に入れている?

田中:入れていません。子供の学校のルールで、学校の最寄り駅についたら携帯の電源を切って歩きスマホはNG、校内では自分のロッカーに入れて管理しておき、使っているのが見つかったら取り上げ・と厳しい規則があるのでSuicaやPASMOは別に持っている子が多いです。

川崎:うちの子も入れずに別で持っています。

――お子さんが携帯を無くしたり、壊してしまうことは実際に多いですか?

田中:結構ありますね。

川崎:うちも息子がiPhoneを買って一週間後に落として割ったことがあります。子供は壊すことが前提じゃないと怖いですよね。なので、うちは息子の携帯だけは補償に入っています(笑)。

嶋田:そういう意味では、おサイフケータイなどの色々な機能をスマホ一つにまとめてしまうのは、子供の場合は危険かもしれません。

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子供の携帯を親が起動できる機能が欲しい!
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――子供の携帯に、さらにどんな機能があったら便利ですか?

田中:今はアプリを入れたらだいたいのことが解決できるようになっているので、特にないですね。私はアプリで充分です。

嶋田:確かに、家族みんなの居場所がわかるアプリなどもあって便利ですよね。私は子供が学校帰りに電源を切ったままにしてしまうと「イマドコサーチ」機能が役に立たないので、親が子供の携帯の電源を遠隔操作で起動できる機能があるといいなと思います。

川崎:うちは男の子は全然返事が来ないので、なんとか返事が早くなる機能が欲しいですね(笑)。
RBB TODAY

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