今回は、すでに発売されているauの「Galaxy S20 Ultra 5G」を使って、5Gサービスとそのカメラ品質を試してみた。

　速いところでは、スピードテストで824Mbpsをマーク。1Gbpsには到達しなかったものの、4Gと比べるとかなり高速だ。現在サービス展開されている5Gのエリアは公式サイトのマップに記載されている。ただし、そのエリアはかなり限定的で多くの人が使えるというものではない。



　筆者は今回このエリアに記載されている都内数ヵ所で5Gをチェックしてみたが、意外としっかり5G捕まえるなという印象。実は韓国で始まったサービスを昨年チェックした時には、5Gの電波をつかむのに苦労した。

　ただし、エリアで電波状況を見ていると、5Gをとらえているときは端末はNR（New Radio）＋LTE（あるいはNR＋LTE-A）に接続していることが多い。現在の5GはNRの電波を単独で利用する「SA」＝スタンドアローン方式ではなく、バックボーンにLTE回線を利用し常にNR＋LTEとして接続する「NSA」＝ノンスタンドアローン方式が採用されているからだ。また、端末の表示は5GのままであるにもかかわらずLTEに接続している（あるいは接続しようとしている）状態や、頻繁に5GとLTEの表示が変化するところも多かった。

　ともあれ、動画ストリーミングサービスの利用や映画・重いデータのダウンロードがかなり快適になるだろう。5Gが当たり前になればスマートフォンの使い方も大きく変わりそうだ。

（山根康宏）