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新端末にBlackBerryも登場、格安スマホのもしもシークスが「かけたい放題」開始へ

2015-08-10 19:19:38
 国内MVNO事業者のエックスモバイルは、スマートフォンによる無料音声通話付きプラン「かけたい放題」を、同社が運営する「もしもシークス」の新しい携帯電話サービスとして17日に提供を始める。10日には記者会見が開催され、代表取締役社長の木野将徳氏が新サービスの詳細を説明した。

 今回発表された「かけたい放題」のサービスは、月額プラン料金の中に一定時間・回数の無料通話を含む“業界初の無料通話付き定額プラン”をうたう。4G/LTEのデータ通信もサポートし、nano/micro/標準と3サイズのSIMカードを用意する。回線はNTTドコモのネットワークを使用。

 プランは月額1,980円(税別)で「3分/通話・30回/月」の無料通話、1GBのデータ通信を含む最もベーシックな「基本コース」を起点に、2,980円(税別)の「安心コース」では「5分/通話・30回/月」の無料通話、7GBのデータ通信が、3,980円(税別)の「まんぞくコース」では「10分/通話・100回/月」の無料通話、7GBのデータ通信がそれぞれ利用できる。

 なお、1回の通話が各コースで決められている通話時間を超えたり、月内に決められている無料通話の回数を超過すると19.9円/30秒の通話料金が従量課金される。データ通信については、月間で使用できる容量を超えると通信速度が200kbpsに低速化する。

 同社では法人利用の開拓も図るため「かけたい放題 for business」のサービスも用意する。プランの内容は大きく変わらないが、月額2,980円(税別)の「安心コース」は「5分/通話・100回/月」の無料通話が付くぶん、データ通信は1GBにコンパクト化された、ビジネス用途に求められる無料通話にウェイトを寄せたプラン構成となっている。

 なお個人・法人の場合ともに留守電やキャッチホンは有料オプション。海外でのデータローミングには非対応。申し込み後の解約手数料は、12ヶ月目まで10,800円が発生する。

 各コースの無料通話については、同社のプレフィックス回線を経由することで実現した。iOS/Androidともに同社の専用回線に接続するための「かけたい放題アプリ」を開発。同社から端末を購入すればプリインストール提供される。

 電話帳アプリとの連携により取得した相手先一覧から電話をかけたい相手を選び、通常通りのステップで電話がかけられる。通話時には相手先電話番号の前にプレフィックス回線専用の電話番号が表示されるが、着信を受けた相手側にはプレフィックス回線の番号は見えない仕組みになる。木野氏の説明によれば「音声品質も通常の電話と変わらない」という。

 エックスモバイルでは、SIMロックフリー端末の販売にも力を入れており、今年の4月からアップルのiPhone 6/iPhone 6 plusの取り扱いもスタートさせた。ほかにもXperia Zシリーズやファーウェイ「Ascend G620S」なども取り扱う。

 商品は同社のオンラインストア、または全国に展開する同社の専門店、サテライトショップで購入ができ、MNPにも対応。購入した端末は、初期設定を済ませたかたちで、手元に到着後すぐに使える状態で届けられる。オンライン購入時の宅配送料は無料。

 なお、本日の会見では新たに取り扱いが始まる新端末として、BlackBerryの「BLACKBERRY CLASSIC 16GB」のSIMロックフリー版が17日から発売されることも発表された。価格は49,800円(税別)。技適は取得済みの端末となる。

 BlackBerry OSを採用しながら、Android OSのアプリとの互換性を確保しているので、「かけたい放題アプリ」やLINEも利用ができる。プラットフォームは日本語にも対応する。

■大手キャリアに続く“第4極”を目指すMVNO

 記者会見に登壇した社長の木野氏は、2013年10月10日に設立、翌年の同日に開業した同社の活動経緯を紹介。「私が一から創業した会社なので、どの大手企業の資本も注入されていないし、他の事業もやっていない。純粋な独立系MVNOであり、専業MVNOだ。私は100%この事業に全力をかけている」としながら、大手キャリアに続く“第4極”を目指す意気込みを語った。

 東南アジアのマレーシアに長く生活した経歴があるという木野氏は、当時の経験を振り返る。「アジアにはMVNOを巻き込んだ通信市場の活発な競争があるのに、日本では3社の大手通信キャリアが市場を“寡占”してしまっている状況。だから携帯電話の利用料金がなかなか下がらない。当社の目標は、世界中のメーカーから良質な端末を買い付けて、低価格で提供しながらユーザーフレンドリーな通信環境を提供すること」とし、ユーザーにとってコストパフォーマンス感の高いサービスを提供していく考えを述べた。

 ライバルとなる国内MVNO事業者との競争では、「わかりやすく、安価でお得な料金プランを示すことが大事」という持論を展開。そのうえで今回新しく実現した「無料通話付き定額プラン」の重要性を木野氏は改めて強く説いた。

 通話料以外にも、データ通信のスピードや品質にも徹底してこだわる構えだ。「通信品質は今どき、どのサービスも一緒ではという声もあるが、MVNOによって通信環境の設計や制御技術など料理の仕方よって実際には大きな差が表れるもの。当社は徹底的にこだわって速度の安定化を推進している」と強調する。

 またサポート体制についてもコールセンターのほか、店頭サポートも強化。木野氏は「新規電話番号の発行やMNP対応のレスポンスも速めていく」としながら、提携店舗では、即日対応も含む製品の修理が受け付けられる優位性をアピールする。店舗展開については現在全国に専門店を10店、サテライトショップを100店近く広げている。31日には東京都・墨田区の曳舟、福島県郡山にショップがそれぞれ開店となる。

 ほかにも木野氏はもしもシークスとして行っている寄付活動を紹介。通信による売上の1%をNPO団体に寄付し、発展途上国の通信インフラ整備に貢献している活動の背景には、「ユーザーの通信料金を安くするだけでなく、人々の役に立ちたいという思い」が根幹にあるとしながら、通信市場の活性化のため貢献していく姿勢を示した。
山本 敦

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