お盆の帰省ラッシュ前に高速道路の通信環境を調査するため、速度測定アプリ「RBB SPEED TEST」を使用して実測をおこなった。
今回調査対象としたのは、「IIJmio」「b-mobile SIM 高速定額」「OCN モバイル ONE」といった3つの格安SIMサービス。それぞれ、Zenfone 5にSIMを挿入して計測している。調査場所は東名高速道路上下線の各サービスエリア(SA)と、入場者数の多さで全国的に話題となっている刈谷ハイウェイオアシス。日中に下り線、深夜の時間帯に上り線の調査をおこなった。なお、刈谷ハイウェイオアシスは東名高速道路 豊田JCTから伊勢湾岸自動車道へ下りて約7分のところにある。
NEXCO中日本によると、今年のお盆シーズンの渋滞のピークは下りでは中央自動車道の相模湖インターチェンジ付近で13日6時に35Km、上りでは東名高速道路の大和トンネル付近で15日17時に40Kmと予想されている。
■それぞれの結果は・・・
ではそれぞれの結果を順に見ていこう。まず「IIJmio」だが、日中の平均下り速度は11.46Mbpsとまずまず。最高速度は11時46分に足柄SAで記録した23.95Mbps。最低速度は15時55分に刈谷ハイウェイオアシスで記録した2.58Mbpsとなった。深夜の時間帯では平均下り速度は28.34Mbpsと日中の倍以上を記録。最高速度は2時28分、牧之原SAの43.48Mbps。最低速度は3時23分に富士川SAで記録した16.7Mbpsと、そこまで落ちることなく、常にストレス無く通信が行えていた。
次にOCNモバイルONEは、日中の平均下り速度が1.78Mbps。最高速度は10時57分に海老名SAで記録した2.54Mbps。最低速度は15時11分に上郷SAで記録した1.47Mbpsと、やや苦しい結果となった。一方深夜になると平均下り速度は40.35Mbps、最高速度は2時28分に牧之原SAで79.61Mbpsを記録。最低速度も3時23分に富士川SAで記録した26.95Mbpsと、日中から大幅な改善を見せた。
最後にb-mobile SIM。日中の平均下り速度は1.13Mbpsで、最高速度は15時55分に刈谷ハイウェイオアシスで記録した1.53Mbps。最低速度は12時34分に富士川SAで記録した0.87Mbpsで、OCN同様に苦しい結果となった。深夜の時間帯では平均下り速度は9.58Mbpsと復調。最高速度は4時2分に足柄SAで記録した29.51Mbps、最低速度は0時34分に刈谷ハイウェイオアシスで記録した1.12Mbps。他と比べるとやや見劣りするが、やはり深夜帯に速度が出やすいという傾向が見える結果となった。
■深夜帯がおすすめ
通信トラフィックの混雑具合の影響を受けやすい格安SIMサービスは、時間帯によって通信速度に波があるのが課題でもある。ただ、速度が低下する時間はある程度予想することができるため、その時間を避けて利用すれば快適とも言える。今回の結果を見ると、日中と深夜帯での通信速度の差はIIJmioでは16.88Mbps、OCNモバイルONEは38.57Mbps、b-mobile SIMは8.45Mbpsと、いずれも深夜帯の方が大幅に速いことが分かった。
また、NEXCO中日本では深夜、早朝に出発することで昼間に出発するよりも渋滞が少ない傾向にあるとしている。深夜帯に高速道路を利用することで、渋滞も避けつつスマートフォンではストレスなく通信をおこなえるかもしれない。
もちろん、高速道路を利用する際は居眠り運転に注意し、特に深夜帯は十分に気をつけて、眠気を感じたらSAなどで休憩するなど安全運転を心掛けてもらいたい。
RBB TODAY