8月22日、秋田県大仙市で「大曲の花火」として知られる全国花火競技大会が開催された。
大規模な花火大会といえば人混みとセットであり、大曲の花火も例外ではない。来場者数は主催者発表で71万人、大仙市大曲地区の人口が4万人弱であることを考えても、相当な数の人が集まるということがわかる。
当日は混雑に備えて大規模な交通規制が敷かれていたが、携帯電話キャリア3社も通信の混雑に備えて会場の桟敷席近くの土手上に移動基地局車を設置していた。
基地局車から30mほど離れた桟敷席近くでさっそく速度調査を実施。端末は3キャリアのiPhone 6、計測には「RBB SPEED TEST」アプリを使用、3回計測してその平均値を算出した。昼花火の部が始まる前の16:45前後と、夜花火の部の最中、20:00前後の2回測定した。
■花火の部が始まる前の16:45前後
キャリア名 下り/上り
NTTドコモ 35.63 Mbps/5.40 Mbps
KDDI(au) 15.86 Mbps/8.72 Mbps
ソフトバンク 21.25 Mbps/12.39 Mbps
■夜花火の部の最中、20:00前後
キャリア名 下り/上り
NTTドコモ 16.96 Mbps/0.57 Mbps
KDDI(au) 16.94 Mbps/0.66 Mbps
ソフトバンク 8.07 Mbps/11.74 Mbps
いずれも下り速度はNTTドコモが速く、上り速度はソフトバンクが速い結果となった。3キャリアとも下りの通信速度はまずまずであったが、NTTドコモとKDDIの20:00前後の上り結果を見ると1Mbps以下となっており、写真や動画をアップロードするのは少し厳しい速度だった。
会場は非常に広く、暗いため、同行者とはぐれてしまって携帯電話で連絡を取る人や、花火をスマホで撮影、そのままSNSにアップロードする人など、携帯電話を使う人も多く見られた。
吉川 亮太