25日、米アップルの最新スマートフォン「iPhone 6s/6s Plus」が発売された。前モデル同様に大手3キャリア揃っての取扱いとなり、ネットワーク品質の差が注目される。RBB TODAYでは新型iPhoneが発売される度にいち早く3キャリアのネットワーク調査を実施してきた。今回も発売直後にNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクそれぞれのiPhone 6sを入手したので、随時調査結果をお届けできればと思う。
まずは編集部から近い新宿を中心に、東京西部の待ち合わせスポット7ヵ所をまわって調査を実施した。測定にはスマートフォン向けアプリ「RBB SPEED TEST」を使用。各スポットでそれぞれ3回ずつ測定をおこない、下り・上りの通信速度についてその平均値を算出している。
新宿での待ち合わせと言えば真っ先に名前が挙がるであろう、「新宿アルタ前」から測定をスタート。ここでは、ドコモが下り7.60Mbps/上り5.10Mbps、auが下り54.60Mbps/上り6.38Mbps、ソフトバンクが下り30.60Mbps/上り27.99Mbpsを記録。auが下り50Mbpsを超えて最速となった。続いて「新宿駅東南口広場」へ移動して測定すると、ドコモは下り47.77Mbps/上り27.11Mbps、auは下り37.79Mbps/上り5.51Mbps、ソフトバンクは下り46.35Mbps/上り26.38Mbpsで、アルタ前では劣勢だったドコモが挽回した形となった。
その後池袋に移動し、東口にある「いけふくろう前」と、こちらもフクロウのシンボルがある「西口広場」の2ヵ所で測定した。「いけふくろう前」では、ドコモが下り10.30Mbps/上り1.64Mbps、auが下り57.92Mbps/上り5.49Mbps、ソフトバンクが下り31.62Mbps/18.31Mbps。「西口広場」ではドコモが下り9.43Mbps/上り15.67Mbps、auが下り51.17Mbps/上り9.11Mbps、ソフトバンクが下り63.84Mbps/上り26.68Mbpsという結果に。auはいずれの地点でも下り50Mbpsを超えており、「いけふくろう前」で最速。ソフトバンクは「西口広場」において60Mbpsを超えて最速となっている。
続いて若者が多く集まる原宿では、表参道口を出てすぐのNEWDAYS前で測定。ドコモが下り14.16Mbps/上り15.88Mbps、auが下り45.10Mbps/上り9.53Mbps、ソフトバンクが下り41.80Mbps/上り23.99Mbpsという結果で、下りはauが最速に。
最後に渋谷に移動し、駅直結の「ヒカリエ 2階」と待ち合わせスポットの定番「ハチ公前」で測定を実施した。まず「ヒカリエ」では、ドコモが下り11.45Mbps/上り18.48Mbps、auが下り55.59Mbps/上り8.10Mbps、ソフトバンクが下り21.88Mbps/13.77Mbpsとなった。最後に「ハチ公前」ではドコモが下り13.08Mbps/上り25.90Mbps、auが下り72.23Mbps/上り7.54Mbps、ソフトバンクが下り23.15Mbps/上り17.46Mbpsとなった。ここでauが記録した下り72.23Mbpsは今回の調査全体での下りの最速値となっている。
ここまで、まず速報的に東京西部の待ち合わせスポットでの測定結果をお伝えしてきた。下りの速度ではauが全体平均でも50Mbpsを超えており、優秀な結果となった。7ヵ所中5ヵ所で最速を記録している。次いでソフトバンクも全体の平均で約37Mbpsと健闘。ドコモは今回のスポットにおいて、上り速度はそれなりに出ていたが、下りはやや低調だった。引き続き、iPhone 6sを用いて各所で調査をおこなって結果を報告していきたい。
白石 雄太