発売直後の「iPhone 6s」を用いた通信速度調査レポート。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクそれぞれのiPhone 6sを用意して各種スポットで速度調査を実施、その結果をお届けしていく。東海道新幹線に続いて、新大阪・博多間の山陽新幹線各駅でも調査を実施した。測定には「RBB SPEED TEST」アプリを使用。各スポットでそれぞれ3回測定し、その平均値を記録している。
山陽道新幹線の下り線、各駅に停車するこだま号に乗り込み、博多駅までの全19駅で測定をおこなった。今回は各キャリアごとにその結果をみていきたいと思う。
まずドコモは全19駅の平均速度が下り14.66Mbps/上り7.39Mbps。序盤は下り10Mbpsを切るポイントも多かったが、新岩国駅以降は持ち直し、終点の博多駅においては下り51.29Mbpsで3キャリア中最速を記録している。なお博多駅の結果は、今回の調査におけるドコモ全体としての最速でもある。一方、下りのワーストは広島駅で記録した5.90Mbps。
次にKDDIは19駅の平均速度が下り35.35Mbps/上り7.00Mbpsとなり、下りの平均速度は3キャリア中最速。すべての駅で下り10Mbps以上を記録しており安定していた。KDDIとしての最速値は東広島駅で記録した下り69.28Mbps、ワーストは新大阪駅の下り10.51Mbpsだった。40~60Mbpsを記録する駅も多く、19駅中14駅で下り速度最速となっている。
ソフトバンクは19駅の平均速度が下り19.31Mbps/上り10.74Mbps。ワーストとなった新倉敷駅(下り7.44Mbps)を除く18駅で下り10Mbpsを超えた。最速値は新岩国駅で記録した下り35.98Mbps。新大阪駅、岡山駅など4駅で下り最速となった。
平均30Mbpsを超えたKDDIを始めとして、いずれのキャリアも全体平均では下り10Mbpsを超えており、駅においてはまずまず快適な通信ができる。ただし、新岩国を超えるとトンネルを通過する時間が増え、その間は3キャリアとも非常につながりにくくなった。駅間も含めて全行程で快適な通信ができるようになるまではもう少し時間がかかりそうだ。
白石 雄太