発売直後の「iPhone 6s」を用いた通信速度調査レポート。今回は東京メトロ丸ノ内線各駅(池袋~中野坂上)で調査を実施した。測定には「RBB SPEED TEST」アプリを使用、各スポットでそれぞれ3回測定し、その平均値を算出した。なお計測したのは平日の午後18時から20時の間である。
早速、キャリアごとに傾向を見ていこう。
NTTドコモは、全20駅の平均で下り18.89Mbps/上り8.81Mbps。最も速かった四ツ谷では下り92.81Mbps/上り30.25Mbpsと上下ともに今回の計測では最も速い数値を叩きだした。逆に下りが最も遅かったのは新宿三丁目で下り4.68Mbps/上り2.42Mbpsだった。このほか東京でも下り5.66Mbps/上り5.22Mbpsとやや低速ではあったが、全体的には通信できないほどの極端に遅い速度は出なかった。全体の平均は下り18.89Mbps/上り8.81Mbpsだった。
KDDI(au)は、国会議事堂前で下り58.56Mbps/上り10.07Mbps、新大塚の下り57.94Mbps/上り7.42Mbps、御茶ノ水での57.74Mbps/上り7.88Mbpsなど、良い数字を出した駅もあれば、東京の下り2.42Mbps/上り0.86Mbps、新宿御苑前の下り3.51Mbps/上り2.21Mbpsなどあまり速くない駅も多く、速度にムラがある印象だった。全体の平均は下り25.47Mbps/上り6.12Mbpsであった。
ソフトバンクは比較的、安定して高速で通信できていた。下りが最速だったのは茗荷谷で、下り57.74Mbps/上り24.85Mbps。最も遅かった西新宿でも下り17.33Mbps/上り7.69Mbpsとまずまず良い数字が出ていた。全体の平均も3キャリアで最も速く、下り31.75Mbps/上り14.80Mbpsであった。
今回の調査ではソフトバンクが速い結果となったが、夕方のラッシュ時の調査であったためユーザー数の少ないソフトバンクにとって有利だったとも考えられる。3キャリア全体でいうと、混雑時にも関わらず下り50Mbps以上の地点が多く、個人的には驚きであったが、まだまだ下り10Mbps以下の地点や、上り1Mbps以下の地点もあり、どこでも常時快適とまでは言えないだろう。引き続き、都内の私鉄やJR各線で調査していきたい。
吉川 亮太