発売直後の「iPhone 6s」を用いた通信速度調査レポート。NTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクそれぞれのiPhone 6sを用意し、各種スポットで速度調査を実施した結果をお届けしていく。今回は、新幹線路線で最後に残っていた九州新幹線、博多から鹿児島中央までで調査を実施した。測定には「RBB SPEED TEST」アプリを使用。各スポットでそれぞれ3回測定し、その平均値を記録している。
九州新幹線、博多・鹿児島中央間は全12駅。熊本まではつばめ号、熊本から鹿児島中央まではさくら号に乗車して、各駅にて調査をおこなっている。今回も各キャリアごとにその結果をみていきたいと思う。
ドコモは全12駅の平均速度が下り18.05Mbps/上り6.24Mbpsとなり、上下共に3キャリア中2位の結果となった。しかし駅ごとに見ると、12駅中6駅と最多箇所で最速を記録し、まんべんなく高速通信ができていた印象。特に熊本駅では今回の調査で最速となる下り58.16Mbpsを記録した。下りワーストは新玉名で記録した下り7.92Mbps(上り7.41Mbps)。
KDDIは12駅の平均速度が下り16.73Mbps/上り8.41Mbpsで、下りは3位、上りは1位という結果に。駅ごとに見ると12駅中3駅で下り最速となり、新水俣では下り40.73Mbpsを記録した。下りワーストは新玉名で記録した下り6.42Mbps(上り6.39Mbps)。
ソフトバンクは12駅の平均速度が下り20.44Mbps/上り5.97Mbpsで、下りは1位、上りは3位。鹿児島中央では下り50.06Mbps/上り26.83Mbpsを記録し、同駅を含む3駅で下り最速となった。全体の下り速度平均では1位となったが、駅ごとにみると3Gに落ちてしまう駅もいくつかあり、新大牟田駅では下り3.11Mbps/上り0.08Mbpsと低調な結果に終わっている。
九州新幹線だが、トンネル区間が非常に多い。特に新八代から鹿児島中央間は約7割がトンネル区間らしく、確かに乗車中ほとんど外の景色は見えなかった。この区間はどのキャリアもほぼ圏外で、ストレスを感じることも多い。博多から新八代までにもトンネルはあるが、こちらは完全に圏外ということはなく、LTEにつながったまま通信できる区間もあった。
白石 雄太