KDDIは12日、プリンスホテルが運営する日本全国の「プリンスホテル」において、Wi-Fi環境を提供することを発表した。すでに一部では、国内初となる次世代技術を活用したサービスも構築しているという。
プリンスホテルや関連施設間のWi-Fiを、1度の認証で継続利用できる「Wi-Fiローミング」を構築。一部のプリンスホテルでは、チェックインと同時にテレビ画面上にパスワードが表示される仕組みも導入する。設備には、金融機関などでも採用されているネットワークサービスを採用した。
また「軽井沢プリンスホテル」においては、ホテル業界としては国内で初めて、次世代光ファイバー通信技術「G-PON」(Gigabit Passive Optical Network)を活用したWi-Fi環境を、昨年12月に構築済み。「G-PON」は、従来技術に比べ、上り最大1.25Gbps/下り最大2.5Gbpsの高速通信が可能で、4K/8Kの超高精細の映像伝送も可能となる。一方でスイッチやレピーターなどの設備が不要で、コスト削減が見込める次世代技術となっている。
今後KDDIは、ホテル、商業施設をはじめ、高層ビルや大型工場、大学病院などに本ソリューションを提供する予定。
冨岡晶