Google傘下のDeepMindが開発した最強の人工知能「アルファ碁」(AlphaGo)。今年1月にネイチャーに論文が掲載され、他囲碁プログラムとの対戦で500戦中499勝、プロ棋士との対戦で5戦全勝したことなどが明らかとなった。
乱数の要素が絡まない対戦ゲームは、コンピュータ(人工知能)による最強プログラムが理論的には構築可能だとされている。それでも、その要素の複雑さから、「囲碁」は最難関といわれていた。囲碁のプロ棋士にAIが勝利したのは史上初とされており、画期的な出来事だったのだ。
あわせてGoogleは1月に、「イ・セドル(李・世ドル)」氏との対局計画を発表。イ・セドル氏は、過去10年間に渡り囲碁界の頂点に君臨し、“世界最強”“魔王”とまで呼ばれる、韓国の囲碁棋士だ。この対局『Google DeepMindチャレンジマッチ』(主催:Google/協力:韓国棋院)は、3月9日~15日に5回にわたって開催される予定となっている。中国ルール(コミ7目半)で、持ち時間2時間・60秒の秒読み3回で行われる。
囲碁将棋チャンネルでは、同社の公式インターネット会員サービス「囲碁プレミアム」において、『Google DeepMindチャレンジマッチ』を、日本語解説付きで、完全無料生中継するとのこと。
冨岡晶