昨日、ソフトバンクが“3年目以降、契約解除料のかからない新料金プラン”を発表。いわゆる「2年縛り」問題への対応策を打ち出したが、本日17日、KDDIと沖縄セルラーも、契約から3年目(25か月目)以降、契約解除料(9,500円)が発生しない「新2年契約」プランを発表した。
これは、総務省による「2年縛り」の撤廃要請を受けての動き。2年間契約を結ぶことで、利用料金が割り引かれる「2年縛り」は、ユーザーの不満度が高かったが、ここにきて、各キャリアが具体的な対応策に踏み切った。
KDDIの「新2年契約」の料金プランでは、ソフトバンク同様に、従来の料金にプラス300円する体系となっている。たとえば、4G LTEスマートフォンの「スーパーカケホ(電話カケ放題プランS)」では、「誰でも割」適用(2年契約)で1700円だが、「新2年契約プラン」では2000円となる。6月1日から提供を開始する。また、「誰でも割」等については2016年5月より、契約更新期間を、現在の1か月間から2か月間に拡大する。これもソフトバンクやドコモと足並みを揃えた形だ。
こうしてみるとソフトバンクおよびKDDIの新プランは、「300円高い代わりに、2年後はいつでも解約可能」ということになる。ただ、契約解除料9500円は、31.6ヶ月分に相当するので、これを超えたら新2年契約のほうが割高になってしまう。また、旧プラン・新プランいずれも、最初の2年間は契約解除料が発生するのだから、実質「25か月目から32か月目に契約を解除する人」にしか、プランの意味がない。今後の総務省の判断が気になるところだ。
冨岡晶