筆者は長らく「au」と契約しており、端末はGALAXY S5を2年近く使用している。操作には大きな不満は無い。ただ強いて言えば毎月の通信費の負担が大きく感じられてきた。それはおそらく最近ネットでよく目にする「格安スマホ」だとか「格安SIM」と称されるMVNO(仮想移動体通信事業者)の料金設定が影響しているのだろう。
ちなみに筆者が3月分として支払った通信費の内訳は次の通りである。家内が使っている回線と合わせると毎月1万5000円はかかっており、年間18万円は支払う計算だ。ネット接続なとで使用するデータ通信量は概ね月に3GBほどで通常の通信生活なら現在の契約量で全く不足はない。
では筆者が大手キャリアと決別して「格安SIM」、つまりMVNOに乗り替えた場合の通信費用を3月の使用状況で想定してみると次のような金額になった。ちなみに事業者はケイ・オプティコムが運営する「mineo(マイネオ)」をチョイスした場合だ。なお、なぜ「mineo(マイネオ)」なのかは後述する。
オプションとして用意されている「お留守番サービス」「ウイルス対策」「端末サポート」は全て無視した。その結果2台分合わせても4989円となり、これが本当なら正に「格安」な通信費用で魅力的だ。
では次に乗り替えるための経費はどうだろうか?先ず、現在auで使用している電話番号を移行する場合は「MNP(携帯電話番号ポータビリティ)転出」と言う手続きが必要で5月16日までなら2000円となっている(5月17日以降3000円に値上げ)。
また転入先(mineo)で新規契約事務手数料が3000円発生するので合計5000円が手数料となる。ところが、市販のエントリーパッケージ(1000円前後)を購入して申し込めば手数料は無料となるキャンペーンが実施されているので利用しない手はないだろう。
なお、auでも更新期間以外で解約すると契約解除料金が発生する。契約している期間と契約内容によって金額が異なるが筆者は11年間の契約期間と「誰でも割」+「家族割」双方に加入していたため、契約解除料は3,000円だった。ちなみに条件が成立しない場合は9500円となる。また手持ちのポイントは全て無効になってしまうので解約までに使用しておく。関連して、キャリアを乗り替えることで必然的にメールアドレスが変わってしまうことも覚悟しなければならない。
なぜ「mineo(マイネオ)」なのか?だが、前述の通りエントリーパッケージを購入すれば新規契約事務手数料が無料なること。それとテザリングが可能な事や余剰したデータ容量はよく月まで繰り越せたり、家族間でシェアできたりすること。そして決め手となったのは、現在使用中の端末(GALAXY S5)がSIMロック解除なしに使える点が最も大きかった。なお、SIMロック解除なしでそのまま使える機種はmineoのWebページで確かめておくと良いだろう。もしも将来的に端末が破損してもmineoで新しいスマホが購入できるし、そもそもフリーSIMだから対応機種を探して入手する事にさほど苦労はしないだろう。ただしmineoは12か月以内のMNP転出は1万2420円で、以降は2160円の手数料が必要だ。
今日のレポートの最後に筆者が昨日までに実施した手順をまとめておこう。
(1)通信業者(MVNO)の選択(端末を新しくする・しないなど自分の条件に適したプランを比較検討してしっかり選び抜く)
(2)ひと月の通信データ量と通話量を把握して新プランやコースを決定する(必要なオプションも選択)
(3)現キャリアを解約する場合に必要な手数料や新しく契約する手数料などを把握(節約できるお得なキャンペーンなども調べる)
(4)解約手続き(MNP転出手続き)はauショップに出向いて申し出る(契約者本人の身分証明書が必要)
(5)MNP予約番号の取得と有効期限の確認(転入先で10日は必要とされている)
(6)エントリーパッケージの購入
(7)エントリーパッケージに記載されたエントリーコードを使ってmineoの申込をする。
ちなみに現時点でもまだ通話も通信も接続状態なので心配無用だ。
このあともmineoからの連絡やSIMの到着~開通手続きなどステップが進んだらレポートを続行したい。
鈴池和久