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注目の格安SIM「イオンモバイル」の実効速度を分析【SPEED TEST】

2016-05-12 07:45:59
 今年2月、イオンリテールは「イオンモバイル」ブランドで格安SIMサービスの提供を開始した。これまで、提携したMVNO事業者の回線を扱う販売代理店として格安スマホ・格安SIMブームをけん引してきた同社だが、いよいよ自らもMVNO事業者となって市場に本格参入を果たした形だ。全国に200以上の店舗をもつ流通大手の市場参入とあってその注目度は高く、受付開始直後には申し込みが殺到、システムトラブルが発生するなど混乱もあった。

 その参入から約2ヵ月が経過し、RBB SPEED TESTアプリによる測定データも少しずつ増えてきた。今回は3月と4月の2ヵ月間に測定されたデータから、イオンモバイル(APN:i-aeonmobile.com)の格安SIMにおける実効速度を分析した。

 参入直後の3月のデータから見ていくと、まず全体の測定数は634件、下りの平均速度は13.07Mbps、上りの平均速度は7.30Mbpsだった。次に、通信が集中するため速度がもっとも低下しやすい昼12時台とそれ以外の時間帯とで分けて集計すると、12時台には81件の測定があり、下り平均速度3.28Mbps、上り平均速度6.03Mbps。その他の時間帯は、553件の測定で下り平均速度は14.50Mbps、上り平均速度は7.48Mbpsとなった。

 4月のデータも同様に見ていく。全体の測定数は840件、下りの平均速度は11.58Mbps、上りの平均速度は7.30Mbps。測定数が増加した反面、下り速度は少し低下している。昼12時台については、95件の測定があり、下り平均速度3.13Mbps、上り平均速度8.09Mbps。その他の時間帯には745件の測定があり、下り平均速度12.66Mbps、上り平均速度6.29Mbpsとなった。

 2ヵ月分のデータをみてきたが、全体的には下り速度10Mbps以上をキープし、まずまずの結果に。3月と4月の速度を比較すると、ユーザー数増加の影響を受けてかやや低下傾向がみられた。お昼12時台に関してはやはり大きく平均速度が下がったものの、下り3Mbps以上出ており及第点といったところ。その他の時間帯の中では、18時~23時台にお昼ほどではないが速度が低下する傾向があり、3月4月とも下り10Mbpsを下回った。
白石 雄太

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