こんにちは。弓月ひろみです。Over40世代のiPhoneユーザーの男性に"持ってほしい"と思う好感度抜群のiPhoneケースを紹介する連載、4回目です。先日読者の方から「全て揃えましたがモテ期が来ません」というコメントを頂いたのですが、それはきっと、貴方が気づいていないだけです(多分……)。さて、40代のモテに大切と思われる「オジサンっぽくない」「色気がある」「清潔感がある」弓月主観のモテケースを、本日もご紹介いたしましょう。
今日ご紹介するのは、松葉製作所の「アフリカンブラックウッド」。まずは、写真をご覧下さい。実はこれ、無垢板を精密に削り出して作られた「木製iPhoneケース」です。ナチュラルウッド以外、木以外のパーツはひとつもない、木、そのもののケース。そして無着色。自然のままの天然色なんです。
このケースを作る「松葉製作所」は、モノづくりのまち・広島県府中市にあります。創業は70年。もともと、車のエンジン部品などの鋳物型を木で作製する木型屋さんで、iPhoneケースの事業を始めたのは、三代目の松葉寛和さんです。
SEとしてサラリーマンをしていた彼は、ある日、お父様の運営する木型製作所を継ぐべく、故郷に戻ります。SE時代とは対照的な、25年以上前の古い機械を使って木型を作りはじめた彼は、ある時、いとこのオーダー家具屋さんから、使用されていた古い木材や高級な木材を受け取ります。「これを活かせないだろうか……」。そこで誕生したのが、このiPhoneケースでした。
切削工程は0.01mm単位で微調整した機械で加工され、機械で削ったあとは、ノミやヤスリなどを使った手作業で、美しい丸みを帯びた形に仕上げられます。目の違うサンドペーパーで丁寧に研磨してから、高級無垢家具に使用する「リボスアルドボス」というオイルを塗布。仕上げは富山県の「尾山製材」蜜蝋クリームを塗って完成です。
車のエンジン部品は精密機械。数ミリのズレも許されないその技術が、この「木製iPhoneケース」に活かされているんですね。
その品質と確かな技はさまざまなところで認められています。たとえば、ANAセレクションプレミアムメンバー限定サイトでの取り扱われていたり、スターウォーズ限定ケースがあったり。さらにサカナクションのメンバーや、作家のロバート・ハリスさんもこのケースのファンだそう。
松葉製作所のケースは「自然」から生まれているけれども、さりげなく、都会的で上品・上質なところが良いところ。私の友人に寄りますと「ゴリゴリにネイチャーを押してくる人は、自分にもサバイバルを求めて来そうで引く(30代・ファッション系企業事務)」……ということですので、自然を愛しながらも都会的で居たい貴方にぴったりのケースと言えるのではないでしょうか。アフリカンウッドは渋めのカラーなので、スーツに持つと、かなりクールでオシャレに見えますね。
なお、このケースには大切な4箇条があります。
1.落とすと割れる
2.環境によって反ったり縮んだり割れたりする
3.着脱の際に無理に力を入れるとケースが破損する
4.ただし、修理が可能
オンラインストアでも、こうもはっきり言い切るところに、ユニークさと力強さ、そして商品への愛を感じます。アフリカンウッドはちょっとお高めの48,600円 (本体 45,000円)。他にもウォールナットやブラックチェリー、縞黒檀など、さまざまな木を使って作られたiPhoneケースがあります。詳しくは公式サイトをご覧ください。
公式サイト 松葉製作所
http://www.matsuba-factory.com/
●弓月ひろみ(ゆづきひろみ)●
タレント・文筆家。iPhoneケースを400個以上所持するiPhoneケースコレクターで、女性向けiPhoneケースの商品開発も行う。Webメディア、雑誌では、リポーター&ライターとして活動。iPhone、Apple、IT関係の雑誌に多数寄稿。Podcast番組「Apple Clip」アシスタント。ITに関わる記事を書くことが多いが、常に心がけていることは「単なるレビューに終わらず、デジタルやITで、人の暮らしがより幸福になる使い方を考える」ことである。アートとガジェット&プロダクトを組み合わせたイベントをプロデュースする団体「KOTO PLANNING」を立ち上げ、総動員数36万人のアート展「iPhoneケース展」(2016年9月17~18日@横浜・赤レンガ倉庫)、「iPhone写真展」、「あそべる!みらい博」等を展開。Twitter @yuzukihiromi 公式サイト http://yuzukihiromi.net/ iPhoneケース展 http://iphone-caseten.com/
協力:松葉製作所
弓月ひろみ