NTTドコモが展開する「dポイント」。月々の携帯電話料金などに応じて貯まる「ドコモポイント」を進化させ、一般店舗での買い物やネットショッピングにも対応したポイントサービスとして、2015年12月からスタートしたサービスだ。
ドコモでは現在、専用カード「dポイントカード」の対応加盟店(リアル店舗およびネット店舗)を拡大中。ドコモの提供するクレジットサービス「DCMX」もリニューアルし、クレジット決済機能とポイントカード機能を併せ持つ「dカード」も新たに発行されている。
このように、通信事業者最大手のドコモのポイントカードとして、じわじわと利用を伸ばしているが、ポイントサービスは、WAON、nanaco、楽天ポイント、ポンタ、そしてTポイントがひしめく激戦区。dポイントも、なかなかその存在感を示せなかった。なにより、dポイントは「おサイフケータイ」に対応しておらず、ドコモが提供しているにもかかわらず、スマホをかざすだけではダメで、カードを提示したり、アプリ画面上でバーコードを表示するといった手間があった。
今回NTTドコモでは、6月10日より、「dポイント」のポイントカードについて「おサイフケータイ」に対応させ連携を開始。「dポイントクラブアプリ」に機能を追加し、「おサイフケータイ」対応の「dポイント」加盟店では、スマートフォンを読み取り機にかざせば、ポイントが貯まる・使えるようになる。iDなどの電子マネーを利用する場合は、dポイントの利用(貯まる・使える)と支払いの両方も可能になる。なおdポイントカード番号をおサイフケータイ対応スマートフォンに事前に設定しておく必要がある。
対応するのは、ローソン、ナチュラルローソンの全国約12,000店舗からスタート。Android OS 4.1~6.0のおサイフケータイ対応スマートフォン、おサイフリンク対応製品(おサイフケータイ ジャケット01他)で利用可能。
やっとスマートフォンらしい“スマートな”使い方が可能になった「dポイントクラブアプリ」。dポイントのさらなる普及に拍車がかかりそうだ。
赤坂薫