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ライカと共同開発!ファーウェイの最上位スマホ「P9」の“ほかにないカメラ機能”

2016-06-09 20:16:37
 ファーウェイが今年の4月に発表したフラグシップ・スマートフォン「Huawei P9」が日本市場でSIMフリースマホとして登場することが明らかになった。予約受付開始は6月9日から、発売日は17日。市場想定売価は59,800円前後。ファーウェイの公式オンラインストア「Vモール」楽天市場や国内のMVNO、大手家電量販店が取り扱いを表明している。楽天モバイルも早々と本日9日からの予約受付をスタートしたことを伝えている。

■フラグシップスマホは17日発売。国内MVNOも取り扱い

 都内では9日、ファーウェイの日本法人が新製品発表会を開催した。同社デバイス・プレジデントの呉波氏が登壇。直近四半期においてもスマホなど同社のコンシューマ部門が好調な成績を残し、これからもその勢いが持続する見込であることをアピールした。日本国内におけるSIMフリー端末のビジネスもスタート以後好調に推移しているようだ。呉氏はこれまで手薄だったファーウェイ直営のカスタマーサービスセンターの拡大、コンセプトショップの立ち上げについても言及しつつ、これからもさらに新しいフラグシップ「P9」を旗印に勢いを加速させる意気込みを説いた。

 「Huawei P9」をはじめ、今回同時に発表された想定売価29,980円の高機能スタイリッシュをうたうミドルレンジ「Huawei P9 lite」、さらにはスマートウォッチ「Huawei Watch」のバリエーション「Elegant」と「Jewel」ともに、来週から都内の品川駅、Zerobase表参道、アトレ恵比寿本店などの施設には期間限定の特設イベントスペースが設けられ、タッチ&トライイベントが実施される。17日の発売日以降は大手家電量販店などにも展示スペースが用意されるようだ。

 今回、筆者は発表会で一足先にフラグシップの「Huawei P9」を中心にハンドリングできる機会を得たので、ファーストインプレッションをお届けしよう。

■ライカとのコラボにより完成した高画質スマホ「P9」

 「Huawei P9」の最大の特徴は、カメラファン垂涎のカリスマブランドである「ライカ」とコラボしたスマホであるという点だ。筆者もかつては銀塩カメラをぶら下げて街を歩くことが趣味、という程度にだがアナログカメラを嗜んでいた時期があった。ライカのカメラといえば、スゴイことは知っているけれど値段がとても高いので、おいそれとは購入できない“雲の上の存在”的なイメージを抱いていた。

 だが、その後にデジタルカメラの時代がやってきて、パナソニックがLUMIXシリーズのコンデジにライカのレンズを搭載したことがきっかけで、今では高精細な写真が撮れるカメラに付けられているエンブレムのような感覚で、その名がマニアックなカメラファン以外にも広がっているのではないだろうか。スマートデバイスでは、パナソニックが商品化したLTE対応のSIMカードが本体にさせるデジタルカメラ「LUMIX CM10」にもライカのレンズシステムが採用されているが、「Huawei P9」もライカとのコラボレーションによる高品位でユニークな写真撮影機能を搭載している。

 本体背面のメインカメラは2つのレンズユニットを搭載するダブルレンズカメラ仕様だ。ダブルレンズ自体はファーウェイが過去に発売している「honor6 Plus」などの端末で既にリリース済みのフィーチャーだが、今回はライカとの共同開発による「LEICA SUMMARIT H」レンズをダブルで搭載して、根本的な画質面での進化を遂げている。レンズの明るさの数値はF2.2、広角27mmのワイド端画角が実現されている。

 今回は残念ながら、発表会で展示されている端末で試し撮りした写真データをピックアップすることまではできなかったので、写真の画質に関する評価はまた別の機会に譲るとして、同機ならではのユニークな機能をいくつか紹介しておこう。

 ダブルレンズと対になる撮像素子センサーの解像度はともに12MPだが、片側がRGBフルカラー、片側(左右並んで左側)がモノクロでの撮影に特化しているカメラユニットになる。なぜこのような仕様なのか?その理由がとても面白いのだが、ファーウェイ・ジャパンの呉氏がこのように述べている。

「モノクロのセンサーはカラーフィルターが無いぶんディティール情報をより多く取り込めるところに目を付けた。RGBのセンサーで鮮明な色情報を取り込んで、モノクロのセンサーから取り込んだディティール情報に重ね合わせることで、色合いや線のシャープさ、奥行き情報の豊かさを併せ持つ高画質な写真が撮れるという、ファーウェイが独自に提案する新しいスマホのカメラ機能だ」

 フルカラーのセンサーでキャプチャーした画像データをグレースケールに変換して“モノクロっぽく”加工する機能は、もはやいろいろなスマホに乗っているので特に目新しいものではない。そもそも、映像も雑誌の誌面も「フルカラー」であることがいまや当たり前の時代に、わざわざモノクロで写真を撮ることの魅力が一般的なスマホユーザーに刺さるものにはなりにくいだろうし、「P9」はライカに憧れるシニア層だけをターゲットにしたスマホでもない。

 モノクロのセンサーをしっかりと意味のある用途に活用して、どんな写真もより高画質に撮れることをファーウェイの「P9」は訴求しているのだ。もちろん、カラーのデータから後加工した写真データよりも、もとからモノクロ単体のセンサーで撮影した写真の方が何となくディティールがパキっと引き締まっている感じがする。機会があればぜひ実機で写真を撮ってみてモニターで細部を吟味してみたいものだ。

 ほかにも「honor6 Plus」でも特徴として訴求してきた、ダブルレンズの特徴を活かして撮影前後にモニター上でコントローラーをスワイプしながらフォーカスを調整、いわゆる“ボケ味”を擬似的につくり出す「ワイドアパーチャー」機能は健在。オートフォーカスは従来からのコントラストAFにレーザーフォーカス、デプス(深度)フォーカスのアルゴリズムをトリプルで組み合わせた「ハイブリッドフォーカス」により、素速く・正確なピント合わせを可能にした。

 深度計算のため、専用ICチップを起こして搭載しているので、従来のソフトウェアベースによる演算処理よりも約3倍スピーディーな処理性能が実現されているという。なお、CPUはファーウェイのグループ企業であるHiSilicon社の開発によるオクタコアチップセット「Kirin955」を搭載する。カメラ機能に限らず、タッチアンドトライの機会ではUIやアプリのきびきびと動くレスポンスの良さにも注目してみてほしい。

 「P9」のようにMVNOを中心に取り扱われるSIMフリースマホの上位機種には、独自のカメラ機能を特徴にうたう機種も増えている。例えば光学3倍ズームレンズを搭載するASUSの「ZenFone Zoom」は同機のよきライバルになるだろう。でも、キレイな写真が撮れて従来のスマホらしいスリムなデザインを求めるユーザーには「P9」の方を好ましく感じる向きも多いはずだ。

 厚みが6.95mmとスリムで、エッジ部分にきらりと光るダブルダイヤモンドカットを採り入れた上品なデザインは6万円台を切るスマホとしては十分に高級感が感じられた。反面、IT・通信関連では世界でトップクラスの技術力を誇るファーウェイには「カメラ機能」のほかにも、何かスマホファンをあっと驚かせるような、ファーウェイにしかできないハイライトをフラグシップ端末に盛り込んで欲しかった思いもある。ぜひこれからの端末にも期待したい。

■3万円を切る「P9 lite」と女性向けスマートウォッチ

 今回発表された「Huawei P9 lite」と「Huawei Watch」の新しいバージョンについても触れておこう。「Huawei P9 lite」は想定売価が3万円を切るハイCPモデル。MVNOもイオンモバイルやIIJmio、DMM mobile、NifMo、ビッグローブ、楽天モバイルなどがすでに取り扱いを発表しており、今後も各方面から引き合いが多くありそうな新しいスタンダードモデルだ。

 デザインはフラグシップ「P9」のランゲージを継承。スタイリッシュでスリムな、航空機グレードのアルミ合金ボディとしている。サンドブラスト仕上げとダイアモンドカットを併用しながら輝きを持たせた。画面サイズは5.2インチで、片手持ち操作も軽快にこなせる。こちらはライカのレンズは非搭載だが、ソニーの13MPのCMOSセンサーをメインカメラに搭載。インカメラもF2.0の明るいレンズを乗せて、ユーザーの顔を認識して、集合写真を撮る時にはユーザーの顔だけ自動でキレイに補正してくれる「ビューティーモード」が面白い。料理写真も美味しくみせる「フードモード」も完備だ。約0.5秒での高速アンロックを実現した指紋認証センサーも内蔵している。

 「Huawei Watch」の新しいバリエーションは、デザインのコンセプトを思い切り女性ユーザーのために振ったジュエリー感覚のスマートウォッチになっている。金属パーツとイタリア製革素材をマッチングさせ、上品な色合いに整えた。そのうえ、「Elegant」には中世ヨーロッパで誕生したという装飾技法「クルド・パリ」を採用。ベゼルに特別な輝きを持たせた。

 「Jewel」にはブリリアントカットのスワロフスキー・キュービックジルコニアがベゼルのまわりに68個ちりばめられている。それぞれの女性向けモデルは10種類のフェミニンな文字盤画像をプリイン。個性が主張できるスマートウォッチだ。Androidスマホとのペアリング時に電話がかかってきたときには、両手が買い物袋などで塞がっていてもスマートウォッチで応答・通話もできる。想定売価はElegantが61,800円、Jewelが72,800円とやや高め。スマートウォッチへの関心を温めていた女性ユーザーを掘り起こして、春に値下げを敢行したApple Watchの良きライバルになれるだろうか?
山本 敦

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