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【レビュー】iPhoneに連動するLED照明、フィリップス「HUE」に癒された!

2016-06-13 18:30:06
 今回は、iPhone/iPadの最新機種などに搭載されているSiriに対応したフィリップスの「Hue(ヒュー)」を取り上げてみよう。ボイスコマンドで家の照明のオン・オフが制御できるだけでなく、疲れを癒す効果や、仕事の効率がアップする照明色を声の操作によって切り替えられるスマートLEDランプだ。

 フィリップスのHueシリーズは2013年秋に、モバイルアプリと宅内のWi-Fiネットワークを使ってスマホやタブレットからコントロールできるスマート照明として日本に初上陸。今年の春に発売された最新モデルでは、iOS機器との連携を深めた。Siriによるボイスコマンドに対応しただけでなく、アップルが家庭内のエレクトロニクス製品をiOS機器を中心に結びつけるためのIoT(モノのインターネット)のプラットフォームとして提案する「HomeKit」に対応している。

 将来同じHomeKitをサポートする家電機器やセンシングデバイスと連動して、例えば気温や時刻によって照明の色を変えたり、家に不審者が侵入したら自動で照明を点けるといった使い方ができるようになるかもしれない。残念ながら今のところはまだHueシリーズとHomeKitベースで連携する家電機器は発売されていないが、サードパーティのモバイルアプリの「IFTTT」を活用してWebカメラと連動させたり、Hueの照明色と連動できる音楽プレーヤーアプリなどがあるので、すでにIoTらしいHueの使いこなしもできる。

 最新のHueシリーズの核となる製品がHomeKitやSiriに対応する「Philips Hueブリッジ」と800ルーメンのLED照明だ。1台のブリッジに最大50個までのHueのLEDランプを接続してスマホからコントロールできる。動作環境はiOS 8以上、Android 2.3以上。将来HomeKit対応の製品を自在に連携させて使う場合はiOS 9以上の環境が必要になる。

 初めてHueシリーズを使う方は、ブリッジに最新800ルーメンのLEDランプ3個をセットにした想定売価26,800円前後の「Philips Hueスターターセット v2」がおすすめだ。また、すでに発売されているHueシリーズのLEDランプを自宅で利用されている方は、想定売価7,400円前後のブリッジ単品販売を購入すればSiri対応のHue環境が構築できる。最新のLEDランプは明るさが従来モデルから約33%アップしたうえ、一般的な白熱灯よりも格段に省エネ性能を高く設計しているという。LED照明は長寿命なのでなかなか交換時期がやって来ないかもしれないが、もし取り替えるなら1本の想定売価7,400円でランプも単品販売を行っている。

 Hueのセットアップは、宅内のルーターなどの通信機器にHueブリッジをLANケーブルで接続し、LEDランプを宅内照明器具用のスクリュー型ソケットに装着する。口金のサイズはE26になるので、備え付けのソケットのサイズが合わない場合は変換アダプターなどを使用する。各LEDランプとブリッジとの間は近接無線規格のZigBee Light Linkで結ばれる。操作の遅延は感じられなかった。ブリッジとランプの距離は最大30mぐらいまで離して設置ができるという。モバイル機器には純正の「Hue」アプリをインストールする。今回はiPhone 5sでSiriによるコントロールなどを試してみた。なお最新のiOSデバイスならウェイクアップもハンズフリー操作ができるHey Siriが使えるし、Apple Watchによる操作にもHueは対応している。ランプ本体は防水対応になっていないため、風呂場に設置はできないので注意したい。

 ダイニングキッチンの吊り下げ灯に1台、廊下に2台のHue LEDランプを設置してみた。アプリからは3台のランプの明るさや色を個別に制御できる。表現できる色彩のバリエーションは1,600万色と実に豊富で、カラーパレットの画面、またはスマホに保存した写真をサンプルにしながら1台ずつ色をピックアップして好みに合わせて変えられる。ただ「白」と「とても淡いブルー」の違いがランプ1台だけではっきりと表れるかと言えば微妙なところで、一部屋に設置したランプの数や、部屋の壁紙の色などにも左右されるところもある。明快に「赤」「青」「黄色」といった具合でなければ1,600万色の選択肢があっても目では認識しきれないように感じた。

 ランプの色はプリセットされている“ライトレシピ”のなかから「本を読む」「やる気を出す」「集中する」などを選択することもできる。ユーザーが色合いや明るさをカスタマイズした照明色を“シーン”として登録して、繰り返し使うことも可能だ。

 Siriでの操作は、例えば「照明を点けて」「すべての照明をオフ」という音声コマンドでオン・オフを切り替えられる。シーンをSiriで選択することもできて「ランプを“夕焼け”に変えて」などのコマンドを発声して操作できるが、ユーザーがカスタマイズしたシーンの場合、名称が複雑だったり長いセンテンスだったりするとうまく反応しないことがあった。

 またHey Siriの機能と一緒に使えば、例えばキッチンで料理しながらダイニングの照明を点けたいときに手が塞がっていてもハンズフリーで操作できるので便利だ。また廊下の照明は、壁スイッチでは両方一緒にオン・オフしかできないのだが、これを片方ずつ明るさを変えたりできるので省エネにもなる。タイマーをセットしておいて、出かけた後で消灯するという使い方にも対応している。

 ライトレシピの色は「やる気を出す」を選択するとかなり部屋の明かりが青く感じられるので、普段は黄色っぽい灯りで過ごしている筆者としては何となく落ち着かなかった。暖色系の「くつろぐ」を選んで、長い時間灯りの下にいると心なしかリラックスして本を読んだり仕事もできた。「なぜ青い光がやる気を引き出すのか?」など、うんちくもアプリのメニューに収録されているとその設定を選ぶ動機にもなるし、実際に“やる気”も沸いてきて楽しそうだ。

 Hueシリーズ単体でも部屋の照明が遊べて楽しいし、省エネにもなりそうな実感があった。寝る前にHue対応ランプの照明をSiriで一斉に消灯したり、便利な使い方も工夫次第でいろいろ広がる。あとはこれから近い将来に充実していくであろう、アップルのHomeKit対応の家電製品と組み合わせてどんなスマートな住環境がつくれるのか、その可能性にも期待が広がる。

協力:フィリップス ライティング ジャパン
山本 敦

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