「MINI(ミニクーパー)」といえば、日本でも人気の欧州車。まるでゴーカートに乗っているかのような独特のフィーリングは、男女問わず評判が良い。そんな「MINI」だが、BMWグループ100周年を記念して、次の100年に向けたコンセプト「MINI VISION NEXT 100」を発表している。
■現行「MINI」の魅力や哲学を十分に汲んだ出来栄え
「MINIが考える都市にふさわしいモビリティの未来像を体現したコンセプトカー」というコメントが添えられたムービーでは、未来の「MINI」の魅力が存分に映しだされている。
シンプルな内装や、従来車と比較して圧倒的に広いフロントウィンドウは、ドライバーへの配慮が感じられる。また、今後のメインストリームであると予想される(完全な)自動運転を”あえて”選んでいない点には、「MINI」の運転に対する哲学のようなものが垣間見える。全自動のスライドドアが採用されているので、乗り降りも楽そうだ。
また、映像では未来の「MINI」が静音性に優れた電気自動車である点や、虹彩認証を利用してユーザーを認識している様子が映し出されている。
■複数ドライバーが虹彩認証可能
さらに映像の終盤では、これまで乗っていたドライバーが「MINI」を降りたのち、異なるドライバーが虹彩認証を利用して、同じ「MINI」に乗り込む様子が確認できる。この点については、カーシェアリングなどに利用できそうだ。
可愛らしいフォルムや、運転哲学はそのまま生きているように見える未来の「MINI」。今は、まるでSFの世界のようにも感じられるが、将来的にはこうした車が当たり前になるのだろうか。
Tsujimura