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【レビュー】iPhoneに双眼鏡を取り付けて超望遠撮影できる「SNAPZOOM II」を使ってみた

2016-07-01 10:45:06
 今回はiPhoneなどスマートフォンに、双眼鏡や天体望遠鏡などを装着して超望遠写真を撮るためのアクセサリー「SNAPZOOM II」を紹介しよう。

 SNAPZOOMはもともと、ハワイに住む2人のサーファーが、スマホを使って仲間と波の映像を撮るために手作りしたガジェットだったが、その後メーカーとしてエフ・ティ・アセットを設立して商品化。クラウドファンディングサービスに発信したところ反響を呼び、昨年末から日本国内に本格上陸を果たした。国内の輸入販売元はケンコー・トキナーになる。想定売価は13,500円前後。

 本体の構造は極めてシンプルで、前側に双眼鏡など光学機器を取り付けて、後ろ側にカメラを起動したスマホを合体させる、クリップ状のアタッチメントだ。使い方も基本的にはアナログで、バッテリーは不要。スマホのカメラで双眼鏡などをのぞき込んで写真を撮るスタイルを固定させる器具と考えればいい。

 製品名に「II」が付いているのは初代機から大きく3つの点を改良したからだ。本体には「幅(短辺)93mm・厚さ23mm以内」のカメラ付モバイル端末が取り付けられるとしているが、iPhone 6s Plusなど一部のスマホではカメラユニットがかなり本体のコーナー寄りに配置されているため、装着に一手間かかっていた。これを改善して、本体の隙間からスマホのカメラをのぞかせる穴を広げたことで対応デバイスを増やしたことが第一の改良点だ。

 続いて2点目は光学機器側の改良だ。双眼鏡など、対応する光学機器はレンズの直径が30~55mmであることが条件として求められていたが、この最小直径サイズを23mmにまで拡大した。なお双眼鏡の場合、目を近づける筒状の接眼部分も24mm以上の長さであることが条件になる。これが短かったり、あるいはそもそも無い双眼鏡の組み合わせでは、今回紹介するガジェットは使えないので注意だ。

 商品パッケージにはSNAPZOOM IIの本体のほか、付属品を入れて持ち歩けるキャリングポーチが付属。これが第3の改良点だ。なお、スマホや光学機器の装着状態を微調整するためのドライバーにゴムパッド、もし単眼鏡を取り付けた時には本体のバランスを調整できるよう、カウンターウェイトなども合わせて同梱している。

■双眼鏡に、SNAPZOOM IIとスマホを装着!

 今回はSNAPZOOM IIに、iPhone 6sとケンコ・トキナーから借りた双眼鏡を組み合わせて望遠撮影を試した。本体のセットアップは根気よくネジを回しながら、スマホと双眼鏡をクリップに固定していく。ネジは指で締められるから特殊な工具はいらない。ただ、ネジをまわす時間がかかるので、カバンからそれぞれの機器をさっと取り出して組み立てるのにも手間がいる。ついシャッターチャンスを逃してしまいがちだ。バードウォッチングやスポーツの試合など決定的な瞬間を撮りたいならば本体を組み立てて出しっぱなしにしておいた方がよい。

 セットアップの段階でキモになるのは、本体のスリットからスマホのレンズの顔をのぞかせて、ここに双眼鏡の接眼部分を的確に合わせ込む作業だ。SNAPZOOMのフレームは上下左右にスライドするので、スマホのカメラを起動してディスプレイに画像を表示しながら、双眼鏡のレンズをのぞき込んだ風景がきれいに表示される位置を探っていく。数回実践すれば慣れてきて、手早くできるようになると思う。

 SNAPZOOM IIにスマホを固定する際には、物理的にクリップで挟み込む状態になるため、スマホのサイドフレームに配置されているボタンと背面にあるカメラのレンズの位置関係により、クリップがボタンに当たって“押しっぱなし”になってしまう場合がある。例えばiPhone 6sでは、本体左上側ボリュームアップのボタンがカメラのシャッターボタンを兼ねているので、これがSNAPZOOM IIのクリップでちょうど押し込まれてしまう。対処方法としては、スマホ本体のボタンよりも高い位置に来るハードケースを装着するか、SNAPZOOM IIのパッケージに付属するゴムパッドを細かく切ってクリップの土台に貼り、ボタンを押し込まずにスマホを固定できるポジションを探すという手が有効だ。

■重量は気にならないほど。手ブレは三脚の利用で

 機器の装着を済ませて本体を持った時のバランスを確かめてみた。SNAPZOOM IIやiPhoneの重さは苦になるものではないので、双眼鏡本体を手に持っている感覚とさほど変わらない。双眼鏡にデジカメ機能を追加したような感覚だった。SNAPZOOM IIの本体にはストラップホールもあるので、撮影時はストラップを手首に巻いて固定しておくと安心だ。

 今回はテストとして、お台場で羽田空港から飛び立つ飛行機を超望遠撮影してみた。言うまでもなくiPhoneのデジタルズーム機能と倍率の違いは段違い。画質も鮮明だ。光学機器側のズーム機能を使えば画質の劣化が避けられる。ゆりかもめの国際展示場正門駅からお台場の観覧車を撮影してみたところ、ゴンドラの中に人がいることまでなんとなくわかるほどズームして写真が撮れた。

 今回は双眼鏡で試してみたが、結局撮影に使うのは片方のレンズだけなので、単眼鏡を組み合わせてカウンターウェイトでバランスを調整したセッティングの方が機動力は高まるかもしれない。超望遠撮影時はわずかに手元が動くだけで被写体がフレームから外れてしまうので、手ブレを抑えるためにもSNAPZOOM IIの本体の底部に設けられている三脚穴を活用したい。

 普段メインで使っているスマホを組み合わせて写真を撮っていると、SNAPZOOM IIを使っている時は本体にガッチリと固定されてしまうので、いざ電話がかかってきたときに応答しづらい。今回iPhone 5sやiPhone 4に装着してみてもうまくはまったので、機種変した後で使わなくなったスマホや、カメラ機能付のiPod touchなどポータブルメディアプレーヤーを引っぱり出してきて、“超望遠対応デジカメ”として活用するのもアリだと思う。

協力:ケンコー・トキナー
山本 敦

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