スマートフォンの「実質0円」による販売が禁止になったことで、中古スマホ市場がにわかに活気づいている。そこで、中古携帯電話・スマホ・タブレットの販売・買取を行う「ゲオモバイル」の最新ランキングをチェックしてみた。
本稿で紹介するデータは、北海道から沖縄まで日本全国に展開しているゲオのデータを集約したもの。調査期間は6月20日から26日までの1週間(データ提供:株式会社ゲオ)。
■【販売ランキング】iPhone 5/5sが主。SBでiPhone 6も
まずは中古スマホの販売数量ランキングから見ていこう。NTTドコモでは第1位が「iPhone 5s 32GB」、第2位が「iPhone 5s 16GB」、第3位が「Xperia A SO-04E」、第4位が「GALAXY S4 SC-04E」、第5位が「iPhone 5s 64GB」という順位になった。
状態の良い中古良品「中古A」の販売価格を紹介すると、iPhone 5s 32GBは27,800円、iPhone 5s 16GBは24,800円、iPhone 5s 64GBは29,800円。発売当時(2013年秋)には高嶺の花で買えなかったiPhone 5sが、いまなら3万円でおつりが来るわけだ。ちなみに現在、モバイル市場では同価格帯でHuaweiやASUSといったメーカーがSIMフリーのAndroidスマホを販売している。中古良品のiPhone 5sが良いか、新品のミドルレンジAndroidが良いか。天秤にかけて迷っている人も多いのではないか。このほかの中古Aの販売価格としては、Xperia A SO-04Eが14,800円、GALAXY S4 SC-04Eが19,800円となっている。
auでは第1位が「iPhone 5 16GB」、第2位が「iPhone 5 32GB」、第3位が「iPhone 5s 16GB」、第4位が「iPhone 5s 32GB」、第5位が「iPhone 5 64GB」という結果だった。auのAndroidスマホは7位タイで「Xperia VL SOL21」と「Xperia Z1 SOL23」がランクイン。10位までのうち、実に8機種がiPhoneとなっている。
中古Aの販売価格では、iPhone 5 16GBが10,800円、iPhone 5 32GBが12,800円、iPhone 5s 16GBが19,800円となっている。iPhone 5 16GBが1万円で買えてしまうという事実には驚く。2台目のサブ機として、あるいは家族へのプレゼントとして、気軽に買っていく人もいることだろう。
ソフトバンクでは第1位が「iPhone 5 16GB」、第2位が「iPhone 5s 16GB」、第3位が「iPhone 5 32GB」、第4位が「iPhone 4S 16GB」、第5位が「iPhone 5s 32GB」。上位3モデルの中古Aの販売価格は、iPhone 5 16GBが12,800円、iPhone 5s 16GBが19,800円、iPhone 5 32GBが14,800円となっている。
ソフトバンクでは1位から10位までをiPhoneが独占。下位ながら、他キャリアに先駆けてiPhone 6もランクインしており、その値動きにも注目が集まる。ちなみに現在、中古Aの販売価格では9位のiPhone 6 64GBが43,800円、10位のiPhone 6 16GBが39,800円だ。
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■【買取ランキング】秋に発表予定の新型iPhoneの影響も出ている?
続いて、中古スマホの買取数量ランキングを紹介する。NTTドコモでは第1位が「iPhone 5s 32GB」、第2位が「iPhone 5s 16GB」、第3位が「GALAXY S4 SC-04E」、第4位が「Xperia A SO-04E」、第5位が「iPhone 6s 64GB」という順位になった。10位までのうち7機種は2012年~2013年に発売されたiPhone/ Androidスマートフォンで、その買取価格の相場は4,000円~10,000円に収まる。
注目したいのは、5位にiPhone 6s 64GB(2015年秋 発売)が、6位にiPhone 6 64GB(2014年秋 発売)がランクインした点。中古Aの買取価格は前者が46,000円、後者が27,000円と、どちらも高額になっている。今秋の発売が噂されている”iPhoneの後継機”が出た後では、現行モデルの買取価格が下がるかもしれない。もしそうなら、買取価格が高いこの時期に手放しておきたい……。iPhone 6/6sユーザーの間に、そんな心境が作用しているのではないだろうか。
auでは第1位が「iPhone 5s 16GB」、第2位が「iPhone 6s 64GB」、第3位が「iPhone 5s 32GB」、第4位が「Xperia Z1 SOL23」、第5位が「Xperia Z3 SOL26」。ちなみに第8位に「Xperia ZL2 SOL25」、第9位に「Xperia Z5 SOV32」、第10位に「Xperia UL SOL22」がランクインしており、1位から10位までにiPhoneが5機種、Xperiaが5機種という結果になった。
Xperiaシリーズで買取最高値はXperia Z5(2016年1月発売)で23,000円。例え人気のあるXperiaであっても、値崩れするスピードは速い。一方で同価格のiPhoneとなると、iPhone 6 64GB(2014年9月発売)で22,000円。iPhoneは値崩れのスピードが遅い、というのが業界の常識になっている。10位以内での買取最高値は、iPhone 6s 64GB(2014年9月発売)の39,000円だった。
ソフトバンクでは第1位が「iPhone 5s 16GB」、第2位が「iPhone 5s 32GB」、第3位が「iPhone 5 16GB」、第4位が「iPhone 5 32GB」、第5位が「iPhone 6 16GB」。買取価格については、au版と大きな差はない。ちなみに第9位にランクインした「iPhone 5c 16GB」は、色鮮やかなカラバリが話題となったモデル。同日発売された高価格帯のiPhone 5sと比較して、購入しやすい値段も特徴のひとつだった。3年弱が経った現在でも買取価格は5,000円と高水準を維持しており、魅力は色褪せていないようだ。参考までにiPhone 5s 16GBの買取価格は5,500円。両モデルの価格差は500円まで縮まっている。
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■SIMフリー端末の販売・買取ランキングは?
最後に、SIMフリー端末について。まずは販売数量ランキングを紹介しよう。第1位は「ASUS ZenFone 2 Laser 16GB」、第2位は「Huawei Ascend G620S」、第3位は「Google Nexus5 16GB」、第4位は「Google Nexus5 32GB」、第5位は「Huawei Ascend G6」という結果だった。Huawei Ascend G6は、Huawei Ascend G620Sの半年前に出たモデル。このHuawei Ascend G6と第9位の「ASUS ZenFone 5 32GB」は、どちらも前回36位タイで並んでいたが、今回は仲良くベストテン入りとなった。
続いて、買取数量ランキングを紹介する。第1位が「Google Nexus5 LG-D821 32GB」、第2位が「FREETEL Priori3 FTJ152A」、第3位が「富士通 ARROWS M02 FARM0600F」、第4位が「Huawei P8 lite」、第5位が「ASUS ZenFone 2 Laser 16GB」となっている。
また、ゲオモバイルでは格安SIMサービスとのセットで新品のSIMフリー端末も販売している。上位三傑はプラスワン・マーケティングの「FREETEL Priori3 FTJ152A-WH(パールホワイト)」、「ZTE MF98N(ブラック)」、「FREETEL Priori3 FTJ152B-BK(マットブラック)」だった。ランキングの上位にはFREETEL以外にもシャープや富士通といった日本メーカーの姿が確認できる。海外メーカーの躍進により影を潜めた感のある日本メーカーだが、ミドルレンジのスマートフォン市場に活路を見出すことはできるだろうか。
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近藤謙太郎