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4万円の高機能SIMフリースマホ「Robin」のビジネス力を検証してみた!【オトナのガジェット研究所】

2016-08-11 15:00:09
 ソフトバンクが今年の春にIoT製品の創出を支援するために立ち上げたプラットフォーム「+Style」(プラススタイル)を通じて発売されたSIMフリースマホの「Robin(ロビン)」がビジネス的に使えるスマホなのか、今回は検証してみたい。

 ロビンはアメリカのサンフランシスコに拠点を構える新興ベンチャーのNextbitが開発したAndroid 6.0を搭載するスマートフォンだ。ディスプレイのサイズは約5.2インチで、解像度は1920×1080画素のフルHD。本体がスリムなので女性でも片手持ちで操作しやすい。クアルコムの上級モバイル機器向けSoCであるSnapdragon 808を搭載していることから、動作がきびきびとして心地よい。RAMの容量は3GBとSIMフリースマホとしては上級レベル。LTEのバンドは1/2/3/4/5/7/8/12/17/20/28をカバーしているのでドコモ回線によるサービスを提供するMVNOの格安SIMは問題なく使えそう。一方、au回線を使用した格安SIMには対応していないので気をつけたい。

 NFC機能を搭載していることから、現在Androidスマホをメインとして使っている方であればタップ&ゴーの機能を使ってアプリなどの環境移行がスムーズに行える。おサイフケータイには非対応だが、Android Payによる電子決済機能は搭載している。ただしAndroid Payが現在のところ日本で発行したクレジットカードに対応していないため、実際には使えないが……。

 本体が防水・防塵対応ではないところが、日本製のAndroidスマホを使い慣れているユーザーにとっては若干不安に感じられる。+Styleで販売されている専用ケースを併用して、落下などによる傷や破損からできる限り本体を保護したいところ。

 端末単体でのセキュリティ系機能は指紋認証センサーを搭載。本体側面の電源ボタンにセンサーが内蔵されていて、しかも認証精度が高くレスポンスも速いので驚いた。

 内蔵バッテリーの容量は2,680mAhと、同じ約5.2インチのAndroidスマホであるソニーの「Xperia Z5」が2,900mAhであるのと単純に比べるとやや少なめ。だが、バッテリーセーブ機能のようなものが特になくても、Web検索や動画再生などいろんな用途に1日中使いたおしてみても、結局はフル充電からだいたい1日半ぐらいバッテリーが持ちこたえてくれたので実用性は十分だと思う。

■Type-Cを採用。日本語入力はアプリインストールが必要

 USB端子は最新のType-C。当たり前だが、従来のAndroidスマホに多く採用されているmicroUSB端子とは互換性がないので、本体パッケージにケーブルは1本付属しているが、もし自宅と職場、あるいは持ち歩き用に予備のケーブルをもう1本用意できたら不意のバッテリー切れにも対応できるので心強い。

 ホーム画面はAndroid OSをベースにほぼ素のままのデザインで提供されており、余計なプリインアプリもほとんど入っていないから動作も機敏だ。SIMフリースマホを初めて使う人にもとっつきやすいと思う。ただ、おそらく多くの方が最初に戸惑うのが、日本語入力キーボードがプリインされていないことだろう。Google Playストアから任意の日本語入力アプリを追加する必要がある。筆者は今回Simejiを投入してみた。

■最大の特徴は、100GBのクラウドストレージが無料で使えること

 ロビンの最大の特徴はストレージまわりにある。本体に内蔵するメモリーの容量は32GBとやや少なめで、microSDカードスロットも見当たらない。その代わり、Nextbitが独自に提供する100GBのクラウドストレージが無料で使えるのだ。

 使い心地はアップルが提供するiCloudによく似ており、ロビンで撮影した写真・動画データ、アプリ本体とアプリデータが自動的に端末からクラウドストレージにバックアップされる仕組みだ。バックアップのタイミングなどは、本体内蔵ストレージの空き容量をみながらスマホが自動で行ってくれるインテリジェントなアルゴリズムが実装されているため、ユーザーが特に意識する必要はない。端末をWi-Fiにつないでいる時、電源ケーブルを接続している時だけバックアップを行うように詳細を設定しておけるので、バックアップのためLTEのパケット容量が食われる心配もない。

 本体内蔵&クラウドストレージの空き状況は設定画面からモニターできる。ストレージの空き容量に余裕があるうちはバックアップをあまり行わず、データが増えてくると頻繁にバックアップが行われるようだ。写真データは端末の故障などで消えてしまわないよう、常時クラウドにバックアップしておきたいところだが、ユーザーが任意のタイミングでクラウドにデータをバックアップできる機能は設けられていないようだ。大切なメディアデータはやはり念のためPCにもバックアップを取っておくべきだろう。

 ユースケースとしてはそれほど多くないかもしれないが、PDFで作成したプレゼン資料をPCからメールアプリでスマホに移して、アプリで開いてチェックする方もいるだろう。あらかじめ写真や動画のデータをクラウドに逃がしておけば、本体ストレージのワークスペースが確保できるので安心だ。

■アプリ管理のコツは?

 しばらく使っていないアプリを自動でクラウドストレージに逃がして、本体ストレージの空き容量を確保する機能もある。いったんクラウドストレージに送られると、アプリのアイコンが画面上でグレーアウトするので区別は付けられる。ふたたび必要になったら、アイコンをタップすればクラウドからアプリデータごとダウンロードしなおせる。

 試しにTwitterをクラウドから再ダウンロードしたところ、約80MBのデータを再インストールするのに約2分かかった。しばらく使わないつもりだけれど、クラウドに移されると困るアプリはホーム画面にピン留めしておくといい。操作方法はアイコンをつかんで下向きにドラッグするとチェックが入り、ホーム画面にキープされる。

■カメラは4K動画撮影が可能。ポケモンGOのプレイもできた

 カメラ機能の出来はなかなかよい。メイン側は13MP、フロント側も4.9MPとセンサーのスペックは十分。4K動画も撮影できる。タッチフォーカスのスピードや精度も高く、HDR機能も備えているので夏の快晴の屋外でも自然なコントラスト感で写真が撮れる。撮影後の画像をプレイバックする際にも、フルHD対応のディスプレイがコントラスト感、色合いともに自然でディティールもよく出るので満足度が高い。フロントパネルには前面に向かってステレオスピーカーが配置されている。動画コンテンツの再生時に音声が聞き取りやすく、しっかりとした厚みとパワーも感じられた。

 ちなみに「ポケモンGO」もちゃんとプレイできた。しかも映像がくっきりとしてシャープなので、キャラクターの立体感も高い。ただ、ほんの5分ほど屋外でプレイしていると本体がけっこう熱を持ってきた。高精細なグラフィクスを多用するスマホゲームでも同じだった。夏場に素手で持って長時間プレイするのはあまりおすすめできない。せめて専用ケースを装着するなど対策も立てたい。

 カラバリはミントグリーンとブラックの2色。いままでのスマホにあまりなかったポップな色合いだ。+Styleでの販売価格は税込39,980円。なかなかハイスペックで、しかも100GBのクラウドストレージが追加料金なしで利用できることを考えればコスパの高いSIMフリースマホと言えそうだ。日本語入力アプリの追加が必要な点など初期設定が多少必要になるが、画面が大きいわりに本体が軽くて映像は高精細。さらに文字の表示サイズを大きくしたり、コントラスト感が調節できる機能もあるので、シニアのスマホ入門層にも最適なSIMフリースマホと言えるかもしれない。ベンチャー発のスマホは完成度も高かった。

協力:ソフトバンク
山本 敦

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