日本HPは31日、auのVoLTEに対応したWindows 10 Mobile搭載スマートフォン「HP Elite x3」に関する製品説明会を開催した。法人向けに9月5日より販売を開始する。販売価格は税抜77,800円から。
説明会の冒頭、日本HP 代表取締役の岡隆史氏が登壇してHPの事業展開について説明した。企業向けデバイスをコア事業の一角に据え、最近ではエンタープライズモビリティの分野にも注力している同社。グローバルではビジネスPCのトップシェアを獲得している。とは言うものの、PC市場全体を見渡せば、決して楽観できる状況ではない。スマートフォンやタブレットの普及の影響で、PCの出荷台数は2013年を境に伸び悩んでいる。そこでHPがこのカテゴリで期待をかけるのが、スマートフォン、タブレット、PCの機能を1台のデバイスで実現する“3 in 1デバイス”、HP Elite x3だ。
5.96インチの有機ELディスプレイ(2560×1440ドット)を備える同製品。Windows 10 MobileのContinuum(コンティニュアム)機能により、外部ディスプレイとつなげることでデスクトップPC・ノートPCとしても動作する。CPUにはQualcomm Snapdragon 820プロセッサを採用。通信面では、auのキャリアアグリゲーション、WiMAX 2+により高速データ通信を利用できる。IP67水準の防塵防水設計で、耐落下など米軍調達基準(MIL-STD 810G)にもクリアした。法人用途で特に重視されるセキュリティに関しては、指紋認証センサー、および虹彩認証カメラの両方を利用できる。このほか、Windows 10 Mobileとしては国内初となるVoLTEに対応している。
HP バイスプレジデントのキース・ハーツフィールド氏は「仕事をする人たちのニーズを考えて開発された製品で、ワークスタイルを全く新しいものに変革する」と説明。マイクロソフト プリンシパルのピート・バーナード氏も「ひとつのエンドポイントで、シームレスに仕事を継続できる」とメリットを強調。同氏はビジネスシーンでWindows 10 Mobileが選ばれている理由に「社内の基幹システムに採用しているWindowsと親和性が高いため」と説明していた。
KDDI 取締役執行役員の東海林崇氏は、ビジネスユーザー層のスマホ普及率は60.5%であると紹介。しかし、その用途は「電子メール/ スケジュール管理」「音声通話」「情報共有」と控えめなもので、必ずしもスマホを最大限に活用しているとは言えない現状を指摘した。KDDIではネットワークセキュリティ、およびモバイル・デバイス管理「KDDI Smart Mobile Safety Manager」を提供しており、これらを組み合わせることで「安全で安心な環境を提供できる」とアピールしていた。
日本HP 執行役員の九嶋俊一氏はHP Elite x3が実現する安全・安心・快適について解説していった。例えば、スマートフォンとしては2つの生体認証により、パソコンとしてはセキュアブートにより安全が確保されていると紹介。またどちらの形態で使用しても長時間駆動が可能で、これが安心につながっている。快適さについては、VoLTEや高速Continuum、HP Workspaceやデスクトップソリューションなどが利用できることを挙げている。
近藤謙太郎