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LINEモバイルって正直どう? ファーウェイ「P9 lite」と購入して使ってみた

2016-11-18 20:00:06
 10月1日に正式スタートしたLINEモバイル。LINEの通話・トークにかかる通信が無料になるなどのユニークなサービスが特徴だ。そのLINEモバイルのキャンペーンを利用して、ファーウェイの「Huawei P9 lite」を18,800円で購入した筆者。本稿では、P9 liteを通じて感じたLINEモバイルの使い勝手、通信品質などを中心に紹介していこう。

■年齢認証できるの?

 LINEモバイルから郵送で送られてきたP9 liteは、すでにSIMカードが挿入された状態。APN設定も完了しており、電源を入れればすぐに使い始められる状態だった。そこで、まずはLINEのアカウントにログインしてみる。

 一般的に、格安SIMサービスでLINEを使う場合は年齢認証が利用できない。大手通信携帯キャリアのサービスを通じて年齢認証が行われるためだ。例えばドコモ系のネットワークを利用したMVNOのサービスで年齢認証を行おうとすると、dアカウントのIDでログインすることが求められる。ところがユーザーはドコモとは直接契約していないため、dアカウントでログインできない。結果的に年齢認証が行えない。影響としては、友人とLINEでつながる際に友人をID検索できず、また友人からも検索してもらえないという不便さを強いられる。

 LINEモバイルはドコモ系のMVNO。やはり、年齢認証は利用できないのだろうか?試してみると、簡単に年齢認証が行えるようになっていた。具体的には「年齢確認をする」を選ぶと、電話番号宛てにSMSが送付される。そのコードを打ち込むことで、認証が完了する仕組みだった。ちなみに筆者が契約したのは、データ専用で月額500円の「LINEフリープラン1GB」。“電話番号”が与えられておらず、かつ“SMS付きのプラン”でもなかったが、難なく年齢認証を利用できた。

■LINEのデータ容量が“カウントフリー”

 LINEモバイルのWebサイトに飛び、「マイページ」にログインすると、当月の残りパケット容量などがひと目で分かる。分かりやすいUIで、契約内容の確認や各種変更手続きなどが行える。使い勝手が良い。

 さて、LINEモバイルの最大の特長は、LINEで消費するデータ容量が“カウントフリー”になるという点だ。つまりトークにおけるテキスト、音声メッセージ、スタンプ、画像・動画、その他ファイルの送受信や、無料通話・ビデオ通話が使い放題になる。また、タイムラインにおける投稿画像・動画の閲覧に消費するパケット、スタンプや着せ替えの購入時にダウンロードで消費するパケットも無料となる。そこで実際に試してみた。

 まず5分間の動画を撮影してLINEで送信。このほか、スタンプを5MBほどダウンロードした。P9 liteの設定から「通信量ランキング」を確認すると、通信量に換算して56MBを消費したようだ。そして翌日の昼頃、マイページで「利用データ量」を確認。すると、LINE以外のアプリで消費した合計2MBのパケットしか計上されていなかった。LTEの高速通信でLINEが使い放題、というのは満足度が高い。これまで以上にLINEを使い倒したい、という気持ちが芽生えた。

 ちなみにデータ容量を使いきってもLINEは高速で通信し続けられるという。普段からLINEに多くのパケットを費やしている、という人にはメリットが大きいサービスだ。

■通信品質について

 通信品質については、どうだろうか。MVNEとして、LINEモバイルにネットワーク回線を降ろしているのは「OCNモバイルONE」を展開するNTTコミュニケーションズだ。したがって、通信品質については一定の安心感がある。

 生活エリアでどのくらいの速度が出るのか、気になった。そこで、普段からよく行く喫茶店内でP9 liteを使って通信速度を調べた。雑居ビルの奥深い席で、通信の混雑する13時過ぎに測定した。利用したアプリはRBB TODAYのSPEED TEST。3回計測した結果、その平均値は下りが15.12Mbps、上りが0.41Mbpsという結果だった。下りに関しては問題ない値。上りが遅いため、SNSに投稿する際などは多少の我慢が必要かも知れない。もっとも、“通信はナマモノ”と言われるくらい、日々刻々と状況が変わる。LINEモバイルのチューニングに今後も期待したい。

 ちなみにこの喫茶店、実は「スマホの電波が入らない」と、かねてから仲間内でも評判が悪い。P9 liteは2016年6月に発売された端末だが、その1年前、2015年6月に発売されたHUAWEI honor6 Plusを使うと、この席ではLTE通信ができない。何故こうしたことが起こるのだろうか。それはスマホの対応バンドと深い関係がある。

 ポイントとなるのは、通信事業者が展開するネットワークのバンド(周波数帯)と、利用しているスマホの対応バンドが合致しているか否か。詳細は掲載の表を確認いただくとして、ここで筆者が言いたいのは、P9 liteがNTTドコモのバンドの多くに対応しているということだ。特に地下やビルの奥など、電波の届きにくい場所にも届くプラチナバンド800MHzのBand 19に対応していることが大きい。したがってLINEモバイル×P9 liteの組み合わせなら、場所を選ばず、それなりに満足のいくモバイル通信が利用できるのではないだろうか。
近藤謙太郎

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