Appleは13日、落ちそうで落ちない、斬新なデザインや機能性を備えた完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」をついに発売した。

　「AirPods」は、当初10月下旬発売予定となっていたが、製品自体に不具合が潜んでいたことや、需要状況に応えるだけの供給体制が整っていなかったことなどから、その発売が遅れているとささやかれていた。

　「ワイヤレスイヤホン」という商品カテゴリには多数の競合が存在するものの、「AirPods」は本体を取り出し、耳につけるだけで、瞬時にiPhoneなどとつながる点が特徴だ。ワンタップで音楽を聴くことができるようになるその様を、Appleは「シンプルで魔法のよう」と表現しており、音楽を聴くのをやめるときは、耳から外すだけで一時停止が行われる。

　また、「AirPods」はダブルタップをするだけで、パーソナルアシスタント「Siri」につながる。それらを可能にするのは、内蔵されたチップセット「W1」で、接続とサウンドの質を向上させるために、極めて効率のよいワイヤレス接続を生み出してくれる。一方で省電力性にも優れ、1回の充電で連続5時間の音楽を楽しむことができる。5時間以上音楽を聴く人にとってはバッテリー持続時間が短いという苦情が聞こえてきそうだが、Appleはその点にも配慮。複数回の充電が可能な、持ち運び用の充電ケースも付属する。たった15分の充電で、3時間もの音楽鑑賞が可能だ。

　「AirPods」はAppleのオンラインストアにて販売されており、価格は税別16,800円。本稿執筆時点では、出荷日が「4週」となっている。