筆者はいま、フィリピン航空を利用して、フィリピンへと向かっている。機内ではエンターテインメントのほか、ブランジングも可能な無料Wi-Fiが提供されていた。
すでに、JALやANAも一部路線にて、機内Wi-Fiサービスをスタートしているが、筆者は国際線で機内Wi-Fiを使用するのは初めて。今回、15MB(30分間)の通信までであれば、無料で利用できるサービスが案内されていたので、試しに使ってみた。
速度は、「RBBスピードテスト」を利用して計測。計測前に、SkypeやGmailなどを使用していたので、薄々分かってはいたが、結果としては残念なものとなった。
まず、回線がすぐに途切れるので、なかなか速度の測定ができない。筆者は何度かトライしたが、結果測定を完了するまでには至らなかった。なんとか下りの最終値だけはいくつか確保できたわけだが、0.02Mbpsから0.36Mbpsといった、いずれも低速な結果となっている。先述の通り、Skypeを使用した際には、プツプツと通信が途切れるため、送信に約1分を要したこともあった。もちろん、機内でWi-Fiが使えるようになっていることに関しては素晴らしいが、今後はさらなるスピードアップが期待されるところだ。
機内では、現地通信会社大手のGlobeと組み、150MBまでのデータ通信が可能なプリペイドSIMの配布も行われていた。こちらも試してみたが、現地での通信は(日本と比較して)まだまだ発展しているとは言えず、下りは約0.3Mbpsという散々な結果に(上りは約3~5Mbpsが安定して出ているので満足)。ヤフーなどのウェブページを開くには不自由しないが、やはり動画などとなると、非常にストレスフルな速度と言える。もちろん、こうした結果は時間帯による混雑もあるのかもしれないが、フィリピンに出張などで向かう際には、データ通信の弱さを認識してから出かけた方が良さそうだ。
Tsujimura