モバイル回線の通信容量を節約するために、自宅ではWi-Fiを活用するという人も増えてきている。そんな中、気になる自宅Wi-Fiの通信速度について、速度測定サービスRBB SPEED TESTの測定データから確認する。
今回は、自宅の固定回線として下り(ダウンロード時)の最大速度が1Gbps以上のいわゆる「ギガプラン」を導入しているユーザーと、1Gbps未満の「メガプラン」、さらにはNTT東西の回線を借り受けて運営される「光コラボレーションモデル」の3種類のユーザーに分けてWi-Fi利用時の速度をみていく。端末スペックによる差異を極力排除するため、iPhone 6以降に発売されたiOS端末で測定されたデータにしぼって確認した。測定期間は2017年4月1日から30日。契約している固定回線の種類としては光回線のみを対象とした。
まず、光回線全体を見てみると、Wi-Fi測定は合計で122,843件あり、下りの平均速度は74.12Mbps、上り平均は92.14Mbpsとなっている。
■「ギガプラン」の速度は「メガプラン」の約2倍
これをプラン別に見ていくと、やはり「ギガプラン」がもっとも速く、下り平均92.77Mbps、上り平均109.50Mbpsとなった。測定数も52,053件で最多となっている。下り2Gbps以上のサービスも徐々に増えてきており、今後も高速化が進むと考えられる。
「光コラボレーションモデル」は、43,672件の測定があり、下り平均70.18Mbps、上り平均91.74Mbps。こちらも基本的には下り最大1Gbpsのプランが多数のため、十分に速い数値が出ている。ユーザー数も増え続けており、今後の数値にも注目したい。
最後に「メガプラン」。1Gbps以上のプランがスタンダードとなる中で、徐々にメガ回線の比率は下がってきているものの、いまだ多くの方が利用している。今回のデータでは、測定数が27,118件、下り平均が44.67Mbps、上り平均は59.49Mbpsという結果になった。下り40Mbpsを超えており、そこまで悪い数値ではないが、「ギガプラン」と比較するとおよそ半分。混雑時間帯などは平均より数値が下がることを考えると、少し心もとない結果とも言える。
白石 雄太