本日早朝にリリースされたiOS 11だが、最近利用者が急増している「格安SIM」での運用は可能なのか。主要各社が続々と試験結果を報告しているのでレポートする。
まず、「IIJmio」は同社技術ブログ「てくろぐ」上でテスト結果を報告。iOS 11はiPhone 5s以降のiPhoneシリーズをサポートしているが、「タイプD」(ドコモ版)は、対応端末すべて問題なく対応。注意すべきは「タイプA」(au版)で、こちらは3G通信が利用できず、LTE通信のみの対応となっている。また、テザリングも引き続き利用できないことが案内されているので留意しておきたい。また、タイプDはiPad Air以降のiPadシリーズすべてに対応するが、タイプAはLTE通信のみの対応となる。
次に、「mineo」も同社ウェブページを更新。こちらも「Dプラン」(ドコモ版)は、iPhone 5s以降のiPhoneシリーズでデータ通信やテザリング、通話などが問題なく利用可能。iPadシリーズでも、データ通信とテザリングが利用できる。一方の「Aプラン」(au版)では、データ通信と通話は利用可能で、テザリングは利用不可。Aプランでの3G通信サポートについては、ここではとくに案内されていないが、元々Aプランは3G通信に非対応のため、iOS 11でもその状況は変わらないと考えられる。
「DMM mobile」は、iPhone 5s以降のiPhoneシリーズで、データ通信やテザリング、通話などが問題なく利用可能。iPad Air以降のiPadシリーズで、データ通信とテザリングも利用可能と案内している。
「OCN モバイル ONE」は、iOS 11をサポートする端末で同社SIMが利用可能である旨を案内。ほか、日本通信の「b mobile」は、ソフトバンク回線のiPhone 7で同社SIMが利用可能であるとアナウンス。ドコモ版については確認中としている。注目度が高い「楽天モバイル」や「UQmobile」は、本校執筆時点においてiOS 11のテスト結果が報告されていない。
なお、iPhoneシリーズについては、iPhone 7/7 Plusまでの確認であるため、iPhone 8/8 Plusおよび、iPhone Xについては端末が発売されて以降に改めてテスト結果がアナウンスされるものとみられる。
Tsujimura