iPhone 8/8Plusの発売からおよそ1ヵ月。速度測定のデータも溜まってきたので、ここであらためて3キャリアそれぞれのiPhone 8/8 Plusの通信速度を確認してみたい。国内キャリアにおける下り最大速度が“理論値”で700Mbpsを超えるiPhone 8/8 Plusだが、実際の速度はどうなっているのか。平均値、中央値、最速値をキャリア別にみていく。
通信速度測定アプリRBB SPEED TESTでユーザーが測定したデータを確認する。データの集計期間はiPhone 8/8Plusが発売された9月22日から10月18日。国内3キャリアの通信回線(MVNOは除く)で測定された、iPhone 8/8Plusのデータを比較した。対象データ数は、auが4,756件、ドコモが4,103件、ソフトバンクが5,378件。
まず下り(ダウンロード)の平均速度をみてみると、auが62.46Mbps、ドコモが72.41Mbps、ソフトバンクが73.95Mbps。いずれもかなり高い数値だが、ソフトバンクが最速で、わずかな差でドコモが次点、少し離れてauという結果に。なお、発売後3日のデータで分析したときに比べると、auは約14Mbps、ドコモは約10Mbpsほど数字を上げてきているのも興味深い。ソフトバンクはほぼ変わらずという形。
平均速度は一部の速い数値や逆に遅い数値による影響を受けやすいため、中央値についてもみていきたい。auの下り速度 中央値は52.68Mbps、ドコモは55.23Mbps、ソフトバンクは57.31Mbps。こちらもソフトバンクが最速ながら、3キャリアの数値はかなり接近している。特に、auは平均速度からの乖離がもっとも少ない結果となっている。下り速度については期間中の最速値も確認してみた。それぞれ、auは241.54Mbps、ドコモが257.51Mbps、ソフトバンクが299.85Mbpsとなっている。
次に、上り(アップロード)の平均速度については、auが10.21Mbps、ドコモが14.74Mbps、ソフトバンクが13.96Mbpsでこちらはドコモが最速に。中央値でみると、auが9.49Mbps、ドコモが15.08Mbps、ソフトバンクが11.70Mbps。唯一ドコモは平均値よりも中央値が速い結果となり、他2キャリアと差がついた。
※iPhone 8とiPhone 7の速度比較
白石 雄太