トーンモバイルは20日、子ども向けサービスのアップデートを発表した。夜間にスマートフォンを使わなかった子どもに高速通信のチケットをプレゼントするほか、子どものスマホに親子間の約束事がポップアップ表示される機能を追加する。発表会にはイメージキャラクターである俳優の坂口健太郎さんが登壇し、幼少期のクリスマスの思い出を語った。
クリスマスシーズンに合わせて、子ども世代に使いやすく安全なスマホをアピールした
■約束を守った子どもにボーナス
子どものスマホにまつわる問題について、テクノロジーによる解決策を提案してきたトーンモバイル。今夏には「夜10時から朝6時までTONEのスマホが使えなくなる機能」を追加するなどして、子育て世代の女性からも支持を集めている。この日に発表したのはそのアップデートで、約束を守った子どもには毎月「高速チケット1GB分」を無料で付加するとしている。高速チケットは、動画を見たい時やアプリをダウンロードしたい時などに利用が可能。初回付与は2018年2月1日。
1ヵ月間、夜10時から朝6時までスマホを使わなかった子どもに高速チケット1GB分がプレゼントされる
■「親子の約束」履行のため
また、トーンモバイルでは、スマホを使う際のルールを親子で話し合って決めることを推奨している。専用用紙「親子の約束」を使えば、手書きの内容が各種設定に反映される仕様だが、新たに子どもがフリーフォーマットで約束事を書くことができる自由欄を設けた。これを親側のスマホのカメラで撮影すれば、子ども側のスマホの画面に定期的に「約束事」がポップアップ表示されるようになる。「長押しで確認」ボタンを長押ししないと解除できない設計で、これによりリマインダーの効果が期待できる。登壇したトーンモバイル 代表取締役社長の石田宏樹氏は「たとえば、子どもは『家事のお手伝いをするからスマホを買って』というようにねだる。子どもに、その約束事を思い出させる機能。利用動向の調査結果にもとづいて追加した」と説明した。
「親子の約束」にリマインダー機能が追加。トーンモバイルの石田社長は「フリーフォーマットで書いた約束事が定期的に表示される」と説明した
■おねだりの仕方をレクチャー
発表会の後半には、イメージキャラクターの坂口健太郎さんとモデルの3名の子どもたちが登壇してトークセッションをおこなった。週末にクリスマスを迎えることもあり、「どうやっておねだりしたらスマホを買ってもらえるか」がテーマに。子どもたちの「毎日お手伝いします」「テストで90点以上とります」「毎日早起きします」、だからスマホを買ってくださいというおねだりに、父親役の坂口さんは「おねだりに弱い性格なので、みんなに買ってしまいそう」と笑顔になった。
イメージキャラクターの坂口健太郎さん
トーンモバイルでは今後も、スマホ依存、インターネットによるトラブルなどから子どもを守るサービスを追加していく方針
近藤謙太郎