Flightradar24(フライトレーダー24)というサイトがある。飛行機の便名を入力すると、その飛行機が現在どこを飛んでいるかを表示してくれる。予定ルートや機体の情報なども調べられて便利なサイトだが、これに乗っている飛行機からアクセスしたらどうなるのだろうか。
出張でANAのハワイ便に乗る機会をえたので、この疑問を試してみることにした。ANAは、最新の機体のいくつかで、機内からインターネットを使えるWi-Fiサービスを提供している。
今回利用したのは全日本空輸(ANA)のB787で利用可能なANA Wi-Fi Service2という有料サービス。料金は30分プランが6.95ドル、3時間プランが16.95ドル、最大24時間(最初にサインインした時点から経過した時間)のフルフライトプランが21.95ドルとなっている。ちなみに支払い方法はクレジットカードのみで、離陸10分後から着陸10分前まで利用可能。
座席ポケットに入っているリーフレットに従って、アカウントページにログインしていく。まず、スマートフォンやPCのWi-Fiを有効にする(スマートフォンの機内モードは解除しなくてよい)。すると、「ANA Wi-Fi Service」というアクセスポイントが見えるはずだ。ここに接続するとブラウザが起動され、サービス開始のためのポータルサイトが開くのでサインイン処理をおこなう。
初回の接続ではアカウントを作成する必要がある。その後プランを選択し、カード決済を済ませれば、完了だ。
これで、機内からインターネット接続が可能になる。さっそく、飛行機の中からフライトレーダー24を使って、乗っている便の状況を確認してみた。自分の乗っている便がどこを飛んでいるのかは、機内ディスプレイでも確認できるが、当然のごとくほぼ同じ内容が表示される。ただし、他の飛行機の位置確認ができるのは新鮮。画面では他にJAL機などが日本に向かっているのがわかる。画面の更新や検索には1分以上かかることもあった。
利用した感想としては、ネットサーフィンやメールチェック、簡単な返信なら十分に使えるということ。どうしてもやらなければならない仕事がある、対応しなければならないメールがある場合には、非常に助かるサービスといえるだろう。
・ANA、国内線の機内Wi-Fiは無料化を予定
中尾真二