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コスパこそが“ZenFoneらしさ”?5世代目を迎えた新「ZenFone 5」の詳細レポート

2018-03-01 19:58:48
 ASUSがバルセロナで開催中のモバイル通信展示会「MWC2018」にあわせて、新製品発表会を開催。スマートフォンZenfoneシリーズの最新モデル「ZenFone 5」と「ZenFone 5Z」、「ZenFone 5 Lite」の3機種を発表しました。

5世代目を迎えた「ZenFone」シリーズ

19:9のノッチディスプレイを採用した新「ZenFone 5」

 「ZenFone 5」はもともと、ZenFoneシリーズの初期モデルに付けられていた名前で、「5」という数字は約5インチの画面サイズを指すものでした。その後継機種として2世代目の「ZenFone 2」が登場し、以降「ZenFone 3」、「ZenFone 4」と世代を重ねて、「ZenFone 5」で第5世代目。今回の「5」は5世代目という意味です。事前公開されていた発表会のティザーサイトなどでも、#BACKTO5のハッシュタグで予告されていました。

「Zenfone 5」から始まり、再び「Zenfone 5」へと辿り着いたZenFoneシリーズ

旧「ZenFone 5」(左)から大きく形を変えた、新「Zenfone 5」。サイズはあまり変わらないが、ディスプレイは5インチから6.2インチになっている

見た目はiPhone Xにそっくりだが…

 前世代の「ZenFone 4」では、シリーズ全モデルに2眼カメラを搭載するなど、カメラに注力していたASUSですが、今回もっとも大きな変更が加えられたのはディスプレイ。「iPhone X」同様、ベゼルギリギリまで画面とし、フロントカメラ部分を凹型に切り抜いたノッチディスプレイを採用しています。ノッチディスプレイは「iPhone X」のほか、同じ「MWC 2018」でフランスのメーカーWikoが発表した「Wiko View2 Pro」などでも採用。「ZenFone 5」のノッチディスプレイは19:9のアスペクト比や前面背面とも2.5Dガラスを採用したデザインなども含めて、「iPhone X」にとてもよく似た見た目になっています。

 ただし「iPhone X」のディスプレイが約5.8インチなのに対して、「Zenfone 5」は約6.2インチ。画面の大きさやサイズ感は、同じく「MWC 2018」で発表されたサムスンの「Galaxy S9+」に近いイメージです。一方で重さは155gとなっていて、実際に持った感じも画面サイズに対して軽いという印象を受けました。

「iPhone X」と並べてみた。ディスプレイ下部の額縁は「ZenFone 5」の方がやや厚くなっている

1200万画素+800万画素ワイドの2眼カメラを搭載。背面にはより高速読み取りが可能になったという指紋センサーも

120度のワイドカメラに切り替えると、ディスプレイの狭額縁が際立つ

2眼カメラ/AI/顔認証、スマホのトレンドをうまく取り込んだ

 リアカメラには引き続き2眼カメラを採用。2眼のうちメインが標準の1200万画素カメラ、サブが広角120度の800万画素カメラという構成は「ZenFone 4」と同じですが、「ZenFone 5」ではAIを用いてよりきれいな写真が簡単に撮れる新機能が追加されました。具体的には、被写体を自動認識して16種類のシーンに一致させ、それぞれに最適な設定でオート撮影ができる「AI Scene Ditection」や、ユーザーの好みの写真の設定を学習する「AI Photo Learning」が自動的に適用されるほか、背景をぼかして被写体を自動的に際立たせる「Real-time portraits」、リアルタイムにビューティー加工する「Real-time Beautification」などが利用できます。

 メインカメラはF値1.8と明るく、さらに暗いシーンを明るく撮れる「Night HDR」にも対応。実際に発表会の会場はかなり暗かったのですが、まったく問題なく背景をぼかしたポートレート撮影ができました。「AI Scene Ditection」を試してみましたが、こちらも確かに被写体が認識されて表示されているシーンのマークが変わるのを確認できました。これらの機能はQualcomm Snapdragon 636の搭載によって実現されたもの。なお、上位モデルとなる「ZenFone 5Z」には、Qualcomm Snapdragon 845が採用されていて、最大1.2Gbpsの高速通信に対応するほか、より高速な処理が可能になっています。

犬の写真にカメラをかざすと、被写体が犬であることが認識され、設定が最適化される

「ZenFone 5」(左)と「ZenFone 5 Lite」(右)。「ZenFone 5Z」は「ZenFone 5」と同じ筐体となる

「ZenFone 5」(左)と「ZenFone 5 Lite」(右)。「ZenFone 5Z」は「ZenFone 5」と同じ筐体となる

 このほか発表会ではまだ試せませんでしたが、フロントカメラで顔の表情を認識してアニメーションアバターを作成し、そのアバターを使ってストリーミング配信ができる「ZENIMOJI」という新機能も追加されるとのこと。この顔認識によって、フェイスアンロックも可能になっています。

新機能の「ZENIMOJI」では、顔認識を使ったリアルタイムアバターアニメーションが楽しめる

 一方の「ZenFone 5 Lite」では、リアカメラ、フロントカメラともに2眼カメラを採用。「Selfie」という名前は付けられていませんが、リアが1600万画素×2なのに対して、フロントが2000万画素×2と、セルフィーよりにフォーカスしたカメラ構成となっています。フロント、リアともに120度の広角カメラが採用されていて、ワイドな撮影が可能。なお「ZenFone 5 Lite」はノッチディスプレイではなく、「ZenFone 4」シリーズ同様、18:9のフルHDディスプレイを搭載。画面サイズは約6インチと「Zenfone 5」の約6.2インチよりも小さいですが、端末のサイズは「Zenfone 5」より一回り大きくなっています。なおバッテリーはいずれの機種も3300mAhと、大容量になっています。

最新のCPUを搭載しながら価格を抑えた「ZenFone 5Z」は6月発売予定

コスパは抜群。それこそが個性?

 全体として最近のスマートフォンのトレンドをうまく取り込んだ印象。一方で背面の指紋センサーを中心に光が放射状に反射する塗装以外には、ZenFoneらしさのようなものがあまり感じられず、その点は少し寂しい気もします。

 なおグローバルのリリース時期は「ZenFone 5 Lite」が3月、「Zenfone 5」が4月、「ZenFone 5Z」が6月の予定。価格はハイエンドの「ZenFone 5Z」が479ユーロ~となっています。「Galaxy S9」や同じく「MWC 2018」で発表された「Xperia XZ2」と同じ、Qualcomm Snapdragon 845を搭載しながら、コストパフォーマンスは抜群。ひょっとしたらこのコスパこそ、Zenfoneらしさなのかもしれません。

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太田 百合子

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